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5-2.【ステロイド】プレドニゾロン(プレドニン)の作用・副作用のメカニズム(機序) その1



「ステロイドの代表格『プレドニゾロン』」という記事の続きになります。
 
 
ご覧になっていない皆様は、そちらも是非見てください!
 
では、早速

プレドニゾロンの作用・副作用をみていきましょう\(^o^)/

 


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表と、これから紹介する作用は順不同ですので、参考までにみてください
 

① 鉱質代謝作用(こうしつたいしゃさよう)

 鉱質コルチコイドは、鉱質代謝作用(ナトリウムなどのミネラルを調節する作用)を持っています。

 

じつは糖質コルチコイドも同様にこの作用を持っています。

 

鉱質代謝作用は、

副腎皮質で分泌されるアルドステロンのように、ナトリウムが尿の中に排出されるのを抑えます。

 

そして、カリウムが尿の中に排出されるのを促します。

 

また、尿をつくる過程の最終地点である集合管における水の再吸収を促すことで、尿量を減らします。

 
こうした作用により、
身体はナトリウム値上昇、カリウム値減少の傾向になります。
 
 
尿量が減り身体の体液量が増加することで、浮腫が悪化するリスクを生じます。
 
 
また、カリウムの排泄が多すぎて低カリウム血症を起こすリスクを生じます。
 
 
ただし、プレドニゾロンに関しては、この鉱質代謝作用は起きにくいといわれています(・∀・)
 
 
浮腫の程度や体重の増減に注意し、こまめに観察していきましょう!
 
 

 ②糖新生作用(とうしんせいさよう)

蛋白質は、胃で消化されてアミノ酸になり、門脈を通って肝臓に運ばれます。

 

プレドニゾロンは、肝臓に運ばれたアミノ酸を分解して糖を産生する働きを促します。

 

さらにインスリンの分泌を抑制します。

それによって、末梢組織(骨格筋や皮膚細胞)での糖の利用が抑制され、血糖値が高くなります。

 
大きく血糖上昇は起こらないこともあります。
 
 
ですが、糖尿病の既往がある場合は、血糖値のコントロールが悪化するリスクを生じます。
 
 
プレドニゾロンの内服が始まると、血糖測定を食前・眠前に行うように医師から指示が出されることが多いと思います。この作用のためです。
 
 
血糖値が上がることによる合併症のリスクは様々なものがあり、いずれも予後に悪影響を与えます(・へ・)
 
 
糖尿病についてはまた別記事で勉強したいと思います
 

③脂肪異化作用(しぼういかさよう)

普段から肝臓は、肝臓に貯留されているブドウ糖やアミノ酸、脂肪を利用して、コレステロールの合成を行っています。

 

プレドニゾロンは、この働きを促進します。

 
 

血中のコレステロールが増加することで、脂質異常症が起こりやすくなります。

 
満月様顔貌(俗に言うムーンフェイス:顔がパンパンになる)や肥満が起こりやすくなります。
 

④免疫抑制作用(めんえきよくせいさよう)

 免疫作用の主役であるリンパ球(T細胞、B細胞)の機能を抑制します。

 また、抗体の産生や細胞性免疫を抑制します。

 
自己免疫疾患への治療に有用な作用です。
 
 
しかし、免疫を抑える都合で、感染症にかかりやすくなるリスクを生じます。
 
 
 プレドニゾロンによる二次感染のリスクは、看護師の観察が特に求められるところでもありますね。
 
要注意です。
 

⑤骨新生抑制作用(こつしんせいよくせいさよう)

腸管からのカルシウムの吸収を抑制します。

 

骨粗鬆症のリスクを高めます。

 
腎不全の患者さまは、ビタミンDを体内で合成する機能が低下しています。
 
そのため、なおさらに骨粗鬆症になりやすいです。
 
さらに、高齢や蛋白質制限などの要因が重なります。
 
転倒・骨折に細心の注意が必要ですね
 

⑥利尿作用(りにょうさよう)

①の鉱質代謝作用とは逆になるのですが、プレドニゾロンには利尿作用があります。

鉱質代謝作用→抗利尿作用→循環血液量増加→血圧上昇・腎血流量増加→尿量増加という機序になります。

 
身体がホメオスタシスを保持しようとする働きなんですね。
 
 
ただし、鉱質代謝作用に拮抗するようにして起こる作用のため、頻度は少ないようです。
 
もともとプレドニゾロンは鉱質代謝作用は起きにくいとされていますので、利尿作用に関しても大きく作用が起きることは少ないようです。
 
 

⑦抗アレルギー作用・抗炎症作用

炎症を引き起こす体の防御反応を抑制します。

 

また、サイトカインの合成を抑制することで、発熱、腫脹などを弱めて炎症を抑えます。

 
この作用により、ステロイド薬は炎症を起こす様々な病気に使用され続けているんですね(・∀・)
 
ただし、この作用により発熱・悪寒・疼痛などの感染兆候がみられにくくなります。
 
身体所見をとる時には注意深く観察するようにしましょう。思わぬ小さな傷から感染を起こすかもしれません…

 

別記事にて続く!

 

またまた長文になってしまいましたので、

記事を2パートに分けたいと思います(´・ω・`)

プレドニゾロンの作用・副作用はまだまだありますので、

 

「プレドニゾロンの作用・副作用 その2」もあわせて是非ご覧ください!

 

www.aikoandsibajyun.info

 

 

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