地域看護師のブログ

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2-5.【慢性腎不全】CKD(慢性腎臓病)の定義と診断



最近、CKDって言葉よくみる気がしますね(・へ・)


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みなさん聞いたことありますよね‥?

心臓や肺の病気、糖尿病と比較するとマイナーなイメージのある腎臓病ですが、最近テレビでもたまに見るようになりましたね( ´∀`)


治療の発展と普及を期待するばかりです。


末期腎不全の治療は昔から腎代替療法ですから、そろそろ画期的な治療法が誕生し確立しないかなぁ‥


IPS細胞とかの話題は最近全然聞きませんね。


是非、早急に腎臓病に活用していただきたいものです。


というわけで、今回は基本に立ち返り、

「CKDの定義と診断について」


やっていきたいと思います!



では、いきましょう( ´∀`)


CKDについて


2002年に米国腎臓財団によって、
CKD(chronic kidney disease:慢性腎臓病)の概念が誕生しました。


この概念は全世界に広がりを見せています( •̀ㅁ•́)


最近でも、
テレビなどで『新世代の成人病』などと言われて特集が組まれることがありました。


いま、CKDの概念が急速に普及している理由とは、一体なんなのでしょうか。


考えられることは以下の3点。

  • CKDの進行による末期腎不全の患者さまの数は年々増加し続けている

  • 検診や疫学調査の結果から、潜在的なCKDを持つ人も非常に多いと考えられている

  • CKDの存在そのものが、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などの心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)を発症する危険因子である


上記の理由が考えられます(・へ・)


継続的な治療が不可欠である末期腎不全の増加は、多くの医療現場を疲弊させているといわれています。


また、CKDは人の健康寿命を悪化させるだけでなく、医療の経済をも圧迫し続けています。


したがって、CKDの増加は

医療の悪循環

を引き起こしているといっていいでしょう。


この医療の悪循環に歯止めをかけるため、CKDの医療の発展と知識の普及を行うことは、


今すぐ


取り組むべき課題なのです!(๑•̀ㅁ•́๑)



CKDとはどんな病気なのか


あらゆる腎障害と腎機能低下をきたす可能性のある慢性疾患の総称です。


進行すれば、透析療法や腎移植を必要とする末期腎不全に至るというだけではありません。


脳梗塞や狭心症、心筋梗塞など心血管疾患(CVD)の危険因子であることが大きな危険因子となっています。


そのため、医療現場だけでなく一般社会でも注目されてきています。


CKDの定義

  1. 検尿、血液検査、画像診断、病理検査などで腎障害を示す所見がある
  2. 腎機能の低下(GFR<60ml/分/1.73㎡)
  3. 1か2のいずれかが3ヶ月以上持続している
日本腎臓学会 CKD診療ガイド2009 より抜粋




この定義は、
今までの腎疾患分類にとらわれず、
原因となる疾患が何であっても、

広い意味で

【腎臓に障害がある】

または、

【腎機能が低下している】

という事実が3ヶ月以上持続していることを、検診や一般の外来で行う簡単な検査で診断するものです。



とくに腎機能を、血清クレアチニン値から推算する糸球体濾過量(eGFR)で評価することで、CKDの診断をより簡便にしています。


早期診断・早期治療を重要視しているため、
当初の診断には、腎臓専門医などによる精密検査・診断を必要としないものになっています。


CKDの概念を提唱するにあたり、日本でも腎疾患や腎不全という医学用語ではなく、

腎臓病

と表現することで、一般の方にも容易に理解してもらえることを目指しています。

(反対に、勉強中の看護学生さんは慢性腎不全とCKDがこんがらがってしまうことが多い)


また、【慢性】であることを「3ヶ月以上持続すること」とはっきり定義にしていることも特徴といえます。


CKDはどのように診断するのか


まず、尿検査で尿蛋白の程度を確認します。


次に、血液検査の血清クレアチニン値から推算糸球体濾過量(eGFR)を算出し、腎機能を評価することが必要です。


また、腹部エコー(超音波)やコンピュータ断層撮影(CT)などの画像診断で腎尿路系の形態、左右差、大きさなどを観察することも必要です。


腎障害を示す何らかの異常が繰り返し認められ、3ヶ月以上持続している場合にCKDと診断します。


CKDと診断する際には、腎機能(GFR)の低下の有無は問いません。


例えば、蛋白尿が3ヶ月以上持続していれば、GFR値が正常であってもCKDと診断されるのです( ´∀`)


さらに、腎障害を起こす可能性のある全身疾患(高血圧、糖尿病、心血管疾患、感染症、膠原病など)の有無もチェックします。


そのためには、身体所見や血液検査とともに現病歴をくわしく調べる必要があります。


また、先天性疾患や遺伝性疾患については、既往歴家族歴を聞き取ることが重要です。



そして、eGFRの値によって、CKDのステージを決定し、各ステージに合わせた治療方針を進めていくことになります。


今回は以上!


CKDのステージについては別記事を書いていますので、よろしければそちらもご覧ください!


みなさんのご意見をお待ちしています( ´∀`)