地域看護師のブログ

地域の守護神を本気で目指すブログ

11-1.糖尿病の看護【看護過程・症状・診断・治療】



糖尿病の看護について、

わかる範囲ですが出来るだけ詳しく情報提供したいと思います!

 

ぜひ、臨床や実習などで活用していただければと思います!

 
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彼はナッティ。

アメリカのグロカワアニメのキャラクターですが世にも珍しい糖尿病持ちのリスです(*^o^*)

 

気になった方はハッピーツリーフレンズでググれ!(゜∀゜)

 

ただし、自己責任でみてね!!!

 

 

では、本題にいってみましょう!

 

目次 

1.糖尿病とは 

2.糖尿病の病態生理

3.糖尿病の症状 

4.糖尿病の診断

5.糖尿病の治療

6.看護問題の例 

7.看護診断名の例 

8.看護目標・看護介入(OP・TP・EP)

 

1.糖尿病とは


糖尿病は、 膵臓から分泌されるインスリンの作用が不足するために、 慢性的な血糖値の上昇と特有な代謝異常を引き起こす疾患である。


2.糖尿病の病態生理


・ ある程度のインスリンの分泌低下によりインスリン抵抗性が加わり、 相対的なインスリ作用不足を生じたのが2型糖尿病である。


・ 40 歳以上に多いが、若年発症も増加している。体型は肥満が多く、 インスリン抵抗性を増悪させる。


・ 多くは、徐々に発症する。


3.糖尿病の症状


糖尿病では高血糖、尿糖、口渇、多尿、頻尿、多飲、易疲労感、 空腹感、体重減少などの症状を認める。


・ 糖尿病ではインスリン作用の低下により、 細胞内にブドウ糖を引き込むことができなくなり、ブドウ糖は血中に蓄積される(高血糖)。また、 血糖値を下げるためにブドウ糖を尿に排泄する(尿糖)。


・ 多量のブドウ糖を尿中に排泄するには多量の水分を必要とし、 尿量の増加(多尿)。頻回の排尿(頻尿)を生じる。そして、多量の尿が排泄される結果、 脱水状態になる。脱水になると、著しい口渇感を生じ、多量の水分を摂取する(多飲)。


・ インスリン作用の低下により、 細胞内へのブドウ糖引き込みが抑制される。細胞内はエネルギー源であるブドウ糖が不足し、飢餓状態となるため、 著しい空腹感が起こる。また、ブドウ糖の酸化によって生じるエネルギーが生成されず、 エネルギー不足状態になる(易疲労感)。


・ ブドウ糖が利用できないので、 代わりに体脂肪が酸化されてエネルギー源となる。その結果、過激に体脂肪が減少する(体重減少)。 脂肪は酸化されてケトン体となり、血中ケトン体が上昇する。ケトン体は酸性のため、血液は酸性となり、高血糖、 脱水が加わると糖尿病ケトアシドーシスになって、意識障害(糖尿病昏睡)を起こすことがある。


4.糖尿病の診断

4-1.〈糖尿病型および糖尿病の診断基準

 

  • 糖尿病型」の判断基準


① 早朝空腹時血糖値126mg/dl 以上


② 75g 経口ブドウ糖負荷試験で2時間値200mg/dl 以上


③ 随時血糖値200mg/dl 以上


①~③のいずれかを認めた場合「糖尿病型」と診断する

  • 糖尿病」の診断


1.別の日に行った検査で、①~③が再確認された場合


2.①~③の糖尿病型で、以下の1)~4)のいずれかの場合


1)口渇、多飲、多尿、体重減少などの、 糖尿病の典型的な症状がある場合


2)同時に測定したHbA1c 値が6.5%以上の場合


3)確実な糖尿病網膜症が認められた場合


4)過去に「糖尿病型」と示した資料(検査データ)がある場合


3. 上記の条件が満たされた記録がある場合は糖尿病の疑いをもって対応する


4-2. 75g 経口ブドウ糖負荷試験の判断


・ 「正常型」は早朝空腹時血糖値126mg/dl 以上または2時間血糖値200mg/dl 以上


・ 「糖尿病型」にも「正常型」にも属さない場合は「境界型」 と判定する


5.糖尿病の治療

5-1. 治療方針 

現在の糖尿病治療は、糖尿病を治すことではなく、 糖尿病を良好な状態にコントロールすることが目標である。


5-2. 食事療法の例

糖尿病食1000
エネルギ- 1000Kcal 蛋白質 50g 脂質 25g 炭水化物 150g 塩分7g


糖尿病食1200
エネルギー1200kcal 蛋白質60g 脂質30g 炭水化物180g 塩分7g


糖尿病食1400
エネルギー1400Kcal 蛋白質60g 脂質40g 炭水化物200g 塩分7g


糖尿病食1600
エネルギー1600kcal 蛋白質70g 脂質45g 炭水化物230g 塩分7g


糖尿病食1800
エネルギー1800Kcal 蛋白質75g 脂質50g 炭水化物260g 塩分7g


5-3. 運動療法

基本的には医師の指示に従い、運動を勧める。


5-4. 経口血糖降下薬療法

医師の指示に従い、食前で内服する。


1.速効型食後血糖降下薬
例 ファスティック、グルファスト


スルホニル尿素薬と同じ様に膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの 分泌を促す。
食後に急激な血糖値の上昇を抑えるのに使用する。


2.α-グルコシダーゼ阻害薬
例 グルコバイ、ベイスン、セイブル


小腸で糖質はブドウ糖に分解される時に働く酵素の働きを抑え、 食物中の糖質の消化・吸収を遅らせて食後の急激な血糖値の上昇を抑制する。


3.インスリン抵抗性改善薬
例 アクトス
インスリン抵抗性を改善したり、 肝臓における糖新生を抑えて末梢での糖の利用を高める。


5-5. インスリン療法

膵臓から出るホルモンであるインスリンを外から補充する方法。

 

  • 超速効型:例 ヒューマログ、ノボラピッド

 

  • 速効型:例 ノボリンR、イノレットR、ヒューマリンR、 ヒューマカットR、ペンフィルR

 

  • 中間型:例 ヒューマリンN、ノボリンN、ペンフィルN、 ヒューマカットN、イノレットN

 

  • 混合型(速効型+中間型):例 イノレット10R、20R、30R、 40R、50R、ペンフィル10R、20R、30R、40R、50R

 

  • 混合型(超速効型+中間型):例 ノボラピット30Mix ヒューマログMix25、50

 

  • 持効型:例 ランタス、レベミル



6.看護問題の例


♯誤った解釈から糖尿病を軽視している


♯食事療法、運動療法についての知識不足から過剰に栄養摂取している


♯糖尿病の診断により長期のわたる治療や合併症の発症、進展に対する不安

 

7.看護診断名の例


1.非効果的治療計画管理


2・恐怖


3.栄養摂取消費バランス異常

 

8.看護目標・看護介入(OP・TP・EP)

 

8-1.看護目標
  1. 糖尿病コントロールに向けて治療への積極的参加意思を述べることが出来る
  2. 糖尿病のある生活での自身の心理的・身体的安楽を表出できる 
  3. 適切な栄養摂取と消費バランスを理解し適正体重を目指した生活習慣習得への行動変容を説明できる

8-2.OP(観察計画)

 

  • 糖尿病の状態を知るため、口渇、多飲、多尿、体重減少など症状の有無と程度を観察する

 

  • 糖尿病の程度、合併症の状態の把握

 

  • 糖尿病コントロール指標
  1. HbA1c  
  2. 血糖値
  3.  グリコアルブミン 

 

  • 合併症のための検査所見
  1. 視力検査  
  2. 眼底検査  
  3. 尿中アルブミン排泄量定量  
  4. 尿蛋白定量 
  5. 腎機能測定 
  6. 腱反射 
  7. 振動覚検査 
  8. R-R心電図

 

  • これまでの体重増減の経緯、20歳時の体重、肥満の程度から発症の経過と今後の目標体重の情報を得る

 

  • 食事摂取量、内容、回数、バランス、身体活動、運動の種類、頻度、飲酒、喫煙習慣の有無、糖尿病に関連した知識の情報源、教育を受けた経験を確認する

 

  • 糖尿病食を実際に見て食べることについて体感した反応を観察する

 

  • 指示された運動実施の身体症状、感想を聴取し、運動療法に対する反応を観察する

 

  • インスリン注射に対する反応を観察する

 

  • 患者をとりまく環境に着目し、生活背景が及ぼす影響を確認する。

 

  • 栄養士による栄養指導行われた後、理解度を確認する。

 

  • インスリン注射や低血糖に対する恐怖の程度を観察する。

 

  • インスリン注射、低血糖に対する捉え方を観察する。

 

  • 不安のレベルを明らかにするために不安の症状、程度を観察する。

 

8-3.TP(ケア計画)

 

  • 現時点での糖尿病についての受け入れを確認するため患者がもつ糖尿病の理解と認識を引き出す。

 

  • 今後の生活での問題解決の向けての目標設定を患者と共に行う。

 

  • 糖尿病全般の新たな情報の習得を援助するため糖尿病教室の参加を促し、参加後の感想や疑問に対応する。

 

  • 患者の訴えに理解と共感を示し、インスリン注射に関する患者の手技や受け止めを十分に引き出す。

 

  • 不安を成長させないように、丁寧にゆっくりと患者のペースに合わせて話、患者の気持ちを理解できるよう、しっかりと聞き、安心感と安楽の提供と感情の表出を促す。

8-4.EP(教育計画)

 

  • 患者個々のライフスタイルや考え方の合わせて糖尿病についてわかりやすく説明する。

 

  • 患者個々のライフスタイルに合わせた低血糖の予防法、対処法を説明する。

 

  • 患者の課題を明確にした上で、運動療法、食事療法についてわかりやすく説明する。

 

  • 患者の理解度に合わせながらインスリン注射を説明する。

 

  • インスリンの作用に合わせた食事療法、運動療法の注意点と実施方法を説明する。

 

  • シックデイ対策について説明する。