地域看護師のブログ

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13-1.【経皮的腎生検】【前日】の準備はこれで完璧!



経皮的腎生検の前日までの看護師の準備について説明したいと思います!

 

腎生検は、あらゆる検査の中でも、出血のリスクがかなり高い検査です!

 

また、

患者さまも、自分の腎臓にどんな疾患があるのか気になり、今後の生活が変化するかもしれないという不安の中で腎生検に立ち向かうことになります。

 

したがって、個人差はありますが腎生検には必ずといっていいほど苦痛が生じる検査である、といっていいでしょう。

 

腎生検による患者さまの苦痛が最大限に取り除かれるためには、看護師のサポートがどれくらいきちんと行われるかどうかにかかっています!

 

ぜひ、今回の内容を参考の1つとしてみてください!

 

では、やっていきましょう!(ゝω・)

 

 

 経皮的腎生検

 
<検査の準備(前日まで)>


1.

患者本人であることを確認し、目的を説明し同意を得る。

 

  • 患者誤認防止のため、リストバンドでフルネームを確認する。
  • 可能であれば患者に氏名を名乗ってもらう。
  • 以降、説明や処置の都度、必要に応じて患者確認を行う。

 

2.
検査について医師の説明を受け、検査内容を理解しているか確認する。必要ならば、補足説明を行う。

 

  • 検査に対する患者の反応を観察し、理解度を評価する。
  • 患者の不安を軽減し、理解・協力を得る。

 

3.
同意書の内容に不備がないか確認する。

 

  • 苦痛を伴い、重篤な合併症出現のリスクのある検査であるため、事前の説明と同意が必須である。

 

4.
検査のオリエンテーションを患者用パスやパンフレットなどを用いて行う。説明を理解しやすいように、また、説明後に患者が読み返して確認できるように、患者用パスやパンフレットなどを用いて行う。

 

  • 施設の基準や、医師の指示を確認しながら行う。

 

4-1.検査の流れ

  • 検査の流れを理解してもらうことで、不安を軽減し、理解と協力を得る。

 

4-2. 検査当日の飲食の制限

  • 腹臥位で腹部を圧迫した体位をとり、局所麻酔薬などの薬剤を使用して検査を行うために嘔吐のリスクがある。
  • また、嘔吐に伴い誤嚥のリスクがある。
  • 急変時に備え胃に飲食物のない状態にしておく。

 

4-3.検査当日の内服薬、インスリン注射の指示

  • 内服する場合には少量の水で内服すること
  • 抗痙れん薬、心臓病薬、高血圧薬、副腎皮質ホルモン剤、糖尿病薬を内服している場合やインスリン注射を行っている場合には特に注意し、原疾患症状の変化、出現に注意する。
  • 抗凝固薬、抗血小板薬、プロスタグランジン製剤を内服している場合、医師の指示通りに休薬が出来ているか確認する。 可能であれば、原則として約1週間前に中止する 
  • 医師の指示に従い、検査前までに、採血を行い、凝固能の評価をする。

 

4-4.生検時に、吸気で呼吸を止めること。

  • 必要ならば、10~20秒間、呼吸を止める訓練を行う。
  • 正確な深さに生検針を刺入させるために、呼吸を止めた状態で生検を行う必要がある。
  • 20秒間呼吸を止められない場合、医師に報告する。

  
4-5.検査終了後の予定される安静度

  • 肉眼的血尿、腎周囲血腫形成などの出血のリスクがあるため、安静の重要性を説明し、協力を得る。

 
 
4-6.床上安静中は床上排泄となること。

  • 膀胱留置カテーテルを挿入しない場合は、必要ならば事前に床上排泄の物品を見せて訓練を行う。
  • 床上での排泄は羞恥心を伴うため困難であることも多い。事前に使用する物品を確認しイメージできるように援助する。

 
 
4-7.安静中は排便も床上排泄になるため、できるだけ検査前に排便を済ませておくこと。

  • 歩行開始後も腹圧をかけないように注意すること。
  • 便秘症の患者の場合、必要ならば下剤を使用する。

 
 
4-8.静脈血栓塞栓症のリスクと予防方法

  • 腎生検時に腹部を圧迫した体位をとることで下肢の静脈還流を妨げることや、検査後の安静臥床により血栓が生じやすくなる。
  • 血栓症既往歴、高齢、肥満、高脂血症、下肢静脈瘤、ネフローゼ症候群、抗リン脂質抗体症候群などの危険因子を有する例では特に注意する必要がある 。



4-9.検査終了後の食事制限、床上安静中の食事摂取方法

  • 必要ならば、おにぎり食などに食事変更する
  • 検査後、臥床した状態で飲食する必要があり、吸い飲みやストロー使用など、摂取しやすい方法を説明する。
  • おにぎりは茶碗に入っているご飯に比べ、臥床しながら摂取しやすい。

  
4-10.

患者が準備する物品が揃っているか確認する。不足している場合は、説明し準備してもらう。

  • 準備してもらう物品は施設の基準や医師の指示を確認する。
  • 外来受診時などに、あらかじめ準備物品を説明しておく。

 

5.
床上安静に伴うリスクを評価する。

 

  • 腰痛がある場合や、褥瘡発生のリスクが高い場合は、マットレスの変更などの対策を検討する。
  • 合併症を予防するため、検査後の安静が重要であり、安静が指示どおり実施できるようにリスクを評価し準備する必要がある。

 

6.
薬剤や消毒薬などに対するアレルギーの有無、テープかぶれの有無を確認する。

 

  • 必要ならば、パッチテストを行い、消毒薬、テープによるかぶれが出現しないか確認する
  • ヨードアレルギー反応やテープによるかぶれを起こすリスクがある。

 

7.

体毛がある場合、必要ならば腰背部を除毛する。

 

  • 体毛があると検査後の止血圧迫のための固定用テープが接着しづらい上に、剥がすときに疼痛を伴うため、穿刺部周囲のみでなくテープを貼付する部位全体を除毛する。
  • 剃刀による除毛は、皮膚損傷につながり、感染の原因となるため、サージカルクリッパーを使用する。

8.
シャワー浴または入浴を行う。

  • 皮膚を清潔に保ち微生物の伝播を予防する。

 

 

以上になります!

いかがでしたでしょうか。

 

どんな検査にも、患者さまへのインフォームドコンセントを確実に行うことは大事なことです。

 

そして、急変や状態悪化のリスクが高い検査ほど、より慎重に入念に説明を行い、患者さまが納得がいくまでしっかり準備をおこなうことが必要であると思います。

 
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我々が準備を完璧に行えば、

患者さまの準備も整います。

つまり、心の準備です

 

 

腎生検は、患者さまへの治療方針を決定づける検査になります。

 

治療方針によっては、患者さまの人生の転換期となるかもしれないのですから、決して手を抜かずに準備を行うようにしましょう!

 

 

おわり