地域看護師のブログ

地域の守護神を本気で目指すブログ

11-5.肺癌の看護【看護過程・診断・症状・治療】



 みなさんこんにちは。

なすもやしです。

 

今回は、
人間のケアを生業とするものにとって、切り離すことの出来ない疾患がテーマとなっております!


というわけで…


今回は、

 

「がん」の看護過程

 

について書いていきたいと思います。

 

がんにも色々ありますので、
その中から
今回は「肺がん」をピックアップしたいと思います。


今後、
各臓器別にがんの看護過程を書いていけたらと思います。


ところで、
このブログを見ているみなさんは、医療従事者の方がほとんどだと思います。
 

そこで質問!

あなたは、がんの看護に詳しいですか?

 

私は循環器内科と腎臓内科の患者さまが入室する病棟で働いた経験があります。

 

専門ではありませんが、
がんの患者さまも、今までに多く看護させていただきました。

 

ですが、
いまだにがんの看護というものを自信を持って出来た試しはありません。

 

みなさんは、どうですか?

 

自信と覚悟を持って、がんの患者さまと真摯に向き合えていますか?

 
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リダイレクトの警告

ガンを(ふき)飛ばせるようなケアの力がありますか?

 

 

がんは、
身体面、精神面、社会面においてあらゆる苦痛を伴う疾患の1つです。

 

また、治療法とケアのあり方は非常に多様になってきており、従来の西洋医学ににとどまらず、東洋医学や自然療法、アロマセラピーなども非常に発達してきています。

 

がんの患者さまは、自分のがんと立ち向かったり受け入れたりしながら、自分に合わせた治療を見つけて自分らしく生活できる権利があります。

 

でも、
どうしてもがんの存在を受け入れられずに、治療に納得しきれず、精神的に病んでしまう人もいます。

 

そうした苦しみを持つ人たちのために、看護師はあらゆるケアの方法を提案して、その人が満足できるものを提供出来るようにしなければいけないと思います。

 

そのためには、

  1. まずはがんの知識を学ぶこと
  2. がんの看護を学ぶこと
  3. がんの看護に意欲を持つこと
  4. 以上の3点を継続すること

が、必要になるのではないかと考えています。

 

みなさんは、がんの看護を意欲を持って行えていますか?

 

色々なことが出来るはずなのに、日々の業務をこなすだけのような看護をしてしまってはいないでしょうか。


もしそう思う方がいたなら、

私はその気持ち、よくわかります。


私がそうだったので。

 

でも、ずっとこのままではいけない!と思い、看護師6年目にもなってようやく勉強を始め、ブログなんぞ書いている次第です。

 

みなさんも是非、知識欲とケアへの向上心を持ち続けて、患者さまとご家族様に自分が出来る最大限のケアを提供出来るように頑張っていきましょう!
 
ちょっと熱くなり、話がずれてきましたので、本題に入ります!(*^ー゜)

 

肺癌の看護

 

【概念】

 

肺癌とは、
気管支から肺胞間での間の上皮及び気管支粘膜腺から発生する悪性腫瘍である。

 

組織学的には

  1. 偏平上皮癌
  2. 腺癌
  3. 小細胞癌
  4. 大細胞癌

に分けられる。

 

癌の種類により、

  1. 発生する場所
  2. 進展の仕方
  3. 症状
  4. 検査方法
  5. 治療に対する反応

などに違いがある。

 

また、原発性肺癌転移性肺癌に区別される。

 

【病態生理】

 
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リダイレクトの警告

 

1)腺癌

  • 末梢発生型が多く、肺癌全体の40%を占め、偏平上皮癌に比べ、リンパ組織への浸潤が強く、血行性遠隔転移の頻度も高い。

 

  • 骨・脳・膵・肝・副腎などに転移しやすい。

 

2)偏平上皮癌

  • 全体の40%を占め、中枢に発生し、男性に多く、喫煙との因果関係が強い。
  • 局所進展性が強く、空洞を形成しやすい。
  • 気管支内腔を閉塞するように発育するで、無気肺や閉塞性肺炎を合併しやすい。

 

3)小細胞癌

  • 肺癌の中で最も悪性度が高い。中枢発生が多く頻度は10~15%。男性に比較的多い。
  • 発育は速く、発見された時にはほとんどの症例に遠隔転移が認められ、全肺癌の中で最も予後不良。喫煙との関係が大きい。

 

4)大細胞癌

  • 末梢に好発する。頻度は10%弱。偏平上皮癌と腺癌の中間のような病理像を呈する。

 

 

<病期分類>

 

Ⅰ期

  • 腫瘍が肺内に限局し、リンパ節転移はない。あっても肺葉内に限る。

 

Ⅱ期

  • 肺門リンパ節転移を生じる。

Ⅲ期

  • 腫瘍が胸壁、横隔膜または上大静脈、心嚢、反回神経など肺門、縦隔に浸潤しているか、縦隔リンパ節に転移が認められる。

Ⅳ期

  • 遠隔転移がある。

 

【症状】

 

1)咳嗽、血痰、胸痛

  • 気管支壁、胸壁への刺激によって起こるが、肺癌特有ではなく、一般の肺疾患でもよく認められる。

 

  • 末梢発生型(腺癌)では転移や腫瘍が大きくならなければ症状は現れない。

 

  • 扁平上皮癌(一部未分化癌が含まれる)は気管支の内腔を狭窄又は閉塞するように増殖するので、早期から咳や痰、血痰が現れやすい。

 

  • 閉塞が進むと無気肺や肺炎を生じ、時には喘鳴を伴う事がある。

 

  • 浸潤が胸膜や肋骨、脊髄に及ぶと強い胸背部痛が現れる。

 

2)呼吸困難

  • 疾病が進行し、太い気管支の閉塞、両側肺への血行性転移、胸膜への浸潤による無気肺や胸水貯留により出現する。

 

3)体重減少、全身倦怠感、心悸亢進

  • 疾病の進行により出現する。

 

4)嗄声

  • 縦隔リンパ節転移により反回神経をおかされると出現する。

 

5)パンコースト症候群

  • 肩および上腕の神経痛様疼痛を示す症候群。肺尖部に原発した癌腫が胸膜を超え、肋骨や椎体に進展し、上腕神経をおかすことにより生じる。

 

6)上大静脈症候群

  • 縦隔へ進展し、上大静脈、腕頭静脈を圧迫・閉塞し、顔面、上肢の腫脹や胸壁静脈の怒張などが認められる。

 

7)嚥下困難、頻脈、不整脈、うっ血性不全

  • 腫瘍や転移リンパ節による食道と心臓の圧迫、および直接浸潤による。 

 

8)肺外症候群

①内分泌、代謝系異常
②神経・筋の異常
③皮膚・結合組織・骨の異常
④血液・血管系異常

 

 

【診断】

 

  • 確定診断は細胞診または組織診の病理診断による。その方法として、

① 喀痰細胞診

② 気管支鏡検査

③ 超音波内視鏡

④ CTガイド下生検

⑤ 胸腔鏡下生検

⑥ 胸腔穿刺(細胞診)

がある。 

 

  • CTやPET-CT、必要に応じて気管支鏡下吸引細胞診によりリンパ節転移を診断し、さらに脳転移(頭部MRI)、肝転移(腹部CT、腹部エコー)、副腎転移(腹部CT)、骨転移(PET-CT、骨シンチグラム、単純X腺、MRI)の有無を調べる。

 

  • 血液検査

腫瘍マーカー CEA(癌胎児性蛋白) SCC(偏平上皮癌関連抗原)

 

  •  TNM分類により病期が決定される。T因子(腫瘍の大きさ、進展の程度)、N因子(リンパ節転移)、 M因子(遠隔転移)の各因子からⅠ期~Ⅳ期までの病期を決定する。

 

  • 小細胞癌は胸郭内に限局する限局型、胸郭外まで進展する進展型に分類される。

 

【治療】

 

組織型、TMN分類による病期、全身状態により治療方針を選択する。

 

① 手術療法

  • 非小細胞肺癌のⅠ~Ⅱ期、Ⅲ期の一部、小細胞肺癌のⅠ期症例では原則として手術療法が選択される。

 

② 化学療法

  • 切除不能なⅢ~Ⅳ期非小細胞肺癌、Ⅱ期以上の小細胞肺癌は化学療法が選択される。

 

③ 放射線療法

  • 局所にとどまる非小細胞肺癌、限局型の小細胞肺癌、小細胞肺癌の術後は化学療法と併用し放射線療法が行われる。 骨転移などの疼痛コントロールの目的でも行われる。

 

ここからは、肺癌の看護について書いていきます…

 

看護問題

 

♯1

病状悪化による呼吸困難や、転移からくる疼痛出現・増強の可能性がある

 

♯2

治療の副作用によるADL・QOL の低下やボディイメージ変化の可能性がある

 

♯3

呼吸困難や苦痛からくる予後に対する不安・悲嘆の可能性がある

 

看護目標・看護計画

 

♯1病状悪化による呼吸困難や、転移からくる疼痛出現・増強の可能性がある。

 

長期目標
心身共に安楽に過ごすことが出来る。

 

短期目標
症状による苦痛が緩和される。

 

観察計画(OP)

  1. バイタルサイン
  2. 酸素化状態
  3. 肺聴診
  4. 呼吸状態(回数・性状)
  5. 咳嗽・喀痰の有無や性状
  6. 疼痛部位・程度(ペインスケール)
  7. 倦怠感の有無・程度
  8. 皮膚の性状・浮腫の程度
  9. 表情・言動
  10. 家族の言動・想い・要望など
  11. 鎮痛剤の効果
  12. 排泄状態
  13. 副作用(便秘・呼吸抑制・悪心・嘔吐など)
  14. 睡眠状態
  15. 食事摂取量・栄養状態
  16. ADL とセルフケアレベルの状態

 

ケア計画(TP)

  1. 傾聴(本人・家族)
  2. 罨法(温・冷)
  3. リラクゼーション
  4. 医師指示(医師との相談)により鎮痛剤や酸素の投与
  5. 安楽な体位の検討・工夫
  6. ADL に応じてのセルフケア援助
  7. 環境整備
  8. 喀痰喀出困難時はネブライザーを使用する

 

教育計画(EP)

  1. 疼痛時、疼痛増強時は我慢せずすぐ知らせるよう説明する
  2. 遠慮せず悩みやなど話すよう説明する
  3. 有効的な呼吸方法を説明する

 

 

♯2治療の副作用によるADL・QOL の低下
やボディイメージ変化の可能性がある

 

長期目標

感染や出血を起こさない

 

短期目標

苦痛や悩みを相談し安楽に過ごすことが出来る

 

観察計画(OP)

  1. バイタルサイン
  2. 血液データ
  3. 肺聴診
  4. 呼吸状態(回数・性状)
  5. 咳嗽・喀痰の有無や性状
  6. 倦怠感の有無・程度
  7. 皮膚の性状・出血の有無
  8. 表情・言動
  9. 副作用(便秘・呼吸抑制・悪心・嘔吐など)
  10. 睡眠状態
  11. 食事摂取量・栄養状態
  12. ADL とセルフケアレベルの状態

 

ケア計画(TP)

  1. 環境整備
  2. マスク着用しケア前に手洗いする
  3. セルフケア援助
  4. 食事形態の工夫

 

教育計画(EP)

  1. 感染防御の必要性と方法の説明をする
  2. 転倒など外傷に注意を促す
  3. 面会者や家族に感染予防について説明をする

 

 

♯3呼吸困難や苦痛からくる予後に対する不安・悲嘆の可能性がある

 

長期目標

不安が軽減され心身ともに安定した生活を送ることができる

 

短期目標
不安や悲嘆を表現することができる

 

観察計画(OP)

  1. 表情や言動
  2. 訴え
  3. 睡眠状態
  4. 患者・家族間のコミュニケーション状態

 

ケア計画(TP)

  1. 傾聴
  2. 必要に応じ医師との会話調整
  3. 不安に対する効果的な方法の検討
  4. 環境整備
  5. 気分転換の促し・工夫
  6. ゆとりを持った対応をする

 

教育計画(EP)

  1. 遠慮せず悩みを話すよう説明する

 

 

【考えられる看護診断名候補】
  1. 呼吸機能の変調
  2. 気道クリアランスの低下
  3. 安楽の変調
  4. 不安
  5. ボディイメージの混乱
  6. ケア提供者の役割緊張のリスク状態


以上になります!
いかがでしたでしょうか。


私はがんの看護に関しては未熟なので、決してエラそうに言えないのですが、まずはしっかりと知識を持って看護をするという心構えが最低でも必要だと思います。

 

自信がなく不安があるままに看護をすることは、看護をする準備が出来ていないということに他なりません。

 

がんに関してだけではありませんが、
看護師である以上、自信がつくまで、継続して勉強し続けていきましょう!


継続と習慣は必ず自分のため、人のためになりますからね!

 

是非一緒に少しずつ勉強していきましょう!


おわり
ご意見をお待ちしています。