地域看護師のブログ

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下肢静脈瘤について【術後看護・病態・症状・種類・治療】



みなさんこんにちは。

 

なすもやしです。

 

今回のテーマは、「下肢静脈瘤」。

 

働き盛りの中年男性や、子育てに忙しいお母さん、保育士さんなどに多いかな?

 

ありがちな病態だからほっといても大丈夫、と思うかもしれませんが、そんなことはありませんよ~。

 

軽いうちは平気なこともありますが、ひどくなると結構痛いんです。

 

状態によっては手術した方がいいこともあるので、適当にほっとかずに気をつけて観察していきましょうっ!

 

というわけで、やってきましょう~

 

下肢静脈瘤


【概念】

下肢静脈瘤とは、足にある静脈に血が溜まり、 血管が怒張し、外見的にこぶ(瘤)のようになった状態をいう。


【病態生理】

足の静脈血管内には、 重力に逆らって血液を運ぶために必要な機能をはたす静脈弁と呼ばれる血液の逆流を防止する弁(逆流防止弁)がある。

 

この逆流防止弁は、下肢静脈瘤の要因の立ち仕事妊娠出産といった、さまざまな理由によって、壊れたり、うまく閉じなくなってしまうことがある。

 

弁が壊れると、血液の逆流が起こり、 正常に血液を心臓へ運ぶ事ができなくなってしまう。

 

更に、

この弁は一度壊れると、二度と修復はしない

 


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https://goo.gl/images/tt3vLB

 

足の静脈には、

足の筋肉内にある深部静脈と、 筋肉と皮膚の間にある表在静脈に大別される。

 

表在静脈は、 皮下の血液を深部静脈に運び、

深部静脈は、血液を心臓に返す役割をはたす。

 

それら静脈は静脈弁が多数存在し、深部の血液が表在静脈に逆流しないようになっているが、 様々な要因により静脈弁が壊れ、血液の逆流により下肢静脈瘤が発生するのである。

 

【症状】
  1. 下肢重量感
  2. 疼痛(立位時緊満感)
  3. 浮腫
  4. 夜間痙攣
  5. 色素沈着
  6. 難治性潰瘍
 

【診断】

※下肢静脈瘤の種類

伏在静脈瘤:足の付け根から太もも、 膝窩に多くみられる伏在静脈と呼ばれる太い血管がボコボコと蛇行したように浮き出た状態になる静脈瘤。最も多いタイプ。


側枝静脈瘤:太もも・ すねやふくらはぎに多くみられる伏在静脈瘤より、やや細い血管が浮 き出た状態になる静脈瘤。血管の瘤は比較的小さいことが多いが、 場所によっては大きく目立つこともある。


網目状静脈瘤:細い血管が網目状になった静脈瘤。直径2~ 3ミリの静脈が拡張し、皮膚の上からはっきり見える状態になったもの。特に膝窩に出来やすい特徴がある。


クモの巣状静脈瘤: 赤紫色の細い血管がクモの巣の様に見えることがらこの名が付いた 。皮下直径1ミリ以下のごく細い血管に起こる静脈瘤。


 
【治療】

硬化療法
静脈血管内に硬化剤と呼ばれる薬液を注入して血管を閉塞させ、 静脈瘤を消失させる方法。


手術のような傷は残らず、体への負担も少ない。

 

クモの巣状静脈瘤など、比較的細い静脈瘤に対して有効な治療法であ る。


高位結紮術
弁不全のある静脈と深部の静脈の合流する部位を糸で縛って血液を流れなくするようにし、血液の逆流をくいとめる方法。 高位結紮術だけでは再発率が高いため、 多くは硬化療法と併用される。


圧迫療法(保存療法)
伸縮性の強い医療用の弾性ストッキングを履く事で拡張した血管を圧迫して下肢に血液が溜まることを防ぐ方法。


弾性ストッキングで足を圧迫する事で静脈内の余分な血液は減り、 深部静脈への流れは促進される。

 

下肢全体の血液循環が改善され、だるさや足がつるなどの症状は緩和される。

 

但し、 下肢静脈瘤の進行防止、現状維持が目的となるため、 この方法で下肢静脈瘤そのものが治るわけではない。

 

手術が出来ない状態(妊娠中、仕事都合) のときや手術後早期にこの方法をとる。

 


術後における看護問題

♯1手術侵襲による創部感染

 

看護目標
感染徴候がない

 

観察計画

O:創部の観察(発赤、腫脹、疼痛、浸出液の性状・量)
O:随伴症状(発熱・頭痛・倦怠感)の有無
O:抗生剤の種類・量の把握

 

ケア計画

T:創部の保清と保護に努める
E:異常の出現に気づいたらそれらの報告が正確に行えるよう指導する

 

教育計画

E:退院後の創部処置について指導する


【考えられる看護診断名候補と共同問題】

1.感染リスク状態

 

 

以上!

いかがでしたでしょうか。

 

繰り返しになりますが、

下肢静脈瘤は、足の見た目が変わってしまったり、痛みが出たりする病態ですが、意外と放っておかれがちです。

 

しかし、血管に直接障害を来している訳なので、決して甘く見ていいなんてことはありません。

 

ちょっとでも足の見た目の変化に気がついたら、医師に相談しましょうね~!

 

おしまい

皆様のご意見をお待ちしております。