地域看護師のブログ

在宅看護について、つらつらと綴ります。

訪問看護師が下肢のリンパ浮腫のケアで思うこと



下肢のリンパ浮腫による倦怠感のため、週4回60分、訪問看護を利用している方がいる。

訪問看護の目的は、基本的には、マッサージのようなリハビリ。
マッサージ師ではないので、マッサージと名乗ってはいけない。
指圧もダメ!である。

あくまでリハビリとして訪問をしているのである。

そういうことなら、医療保険適応の訪問マッサージを利用すればいい、と思う人もいると思う。
ただ、いちおう訪問看護ならば、生活相談、福祉用具の相談、内服相談、療養指導、具合が悪いときの点滴まで、割と色々小回りが利いた支援ができる。

でもやっぱり、基本的にはリハビリをしている。
あいさつをしてバイタルを測定したら、時間いっぱいリハビリ。
下肢を左右各15~20分、背中・腰・臀部を10~15分ストレッチして、介入を終える。

また、
リンパ浮腫に対しては、用手的リンパドレナージ(MLD)という施術もある。
名前が似ているものに、美容目的のリンパドレナージュというのもあるが、目的も手技・手順も全く異なる。

でも用手的リンパドレナージも、正直なところ、効果あるのかは疑問。

日本癌治療学会におけるリンパ浮腫診療ガイドラインでは、
リンパドレナージの有効性を示す質の高いエビデンスは示されていない。

上肢に関しては、やらないよりはやってもいいかな、というレベル。
下肢に関しては、推奨すらされていない。

理学療法としての運動、ストレッチや、
弾性包帯による圧迫療法、スキンケアの方がエビデンスの質が高く、効果が実証されている。


でも、
弾性包帯を毎日巻き続けて、巻き直して、というのは、この方にとってはかなり負担が強いようだ。

確かに、弾性包帯は、着け心地がいいものではないと思う。

それならば、一時的でもいいから、
できるだけたくさん医療者に訪問に来てもらい、ストレッチしてもらった方が気持ちがいいよな、と思う。
悪い言い方をすれば、その場しのぎのケアといっても良いのかもしれない。

ストレッチである程度浮腫は改善するが、リンパ浮腫は根治しないので、すぐに元に戻る。

でも一時的でも浮腫が改善して、倦怠感も改善して、その日が快適に生活できるなら、
その日その日をなるべく楽しく過ごす週4リハビリという訪問看護も、アリだなと思う。

おかげさまで、軽擦法、揉捏法、圧迫法とかの用語も覚えて、
本当に体をもむのが上手くなったと思う。

いい年になったら、
あん摩マッサージ指圧師の専門学校に入学受験してみようかな!なんて…
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