プレドニゾロンの作用・副作用をみていきましょう\(^o^)/
- ① 鉱質代謝作用(こうしつたいしゃさよう)
- ②糖新生作用(とうしんせいさよう)
- ③脂肪異化作用(しぼういかさよう)
- ④免疫抑制作用(めんえきよくせいさよう)
- ⑤骨新生抑制作用(こつしんせいよくせいさよう)
- ⑥利尿作用(りにょうさよう)
- ⑦抗アレルギー作用・抗炎症作用
- 別記事にて続く!
① 鉱質代謝作用(こうしつたいしゃさよう)
鉱質コルチコイドは、鉱質代謝作用(ナトリウムなどのミネラルを調節する作用)を持っています。
じつは糖質コルチコイドも同様にこの作用を持っています。
鉱質代謝作用は、
副腎皮質で分泌されるアルドステロンのように、ナトリウムが尿の中に排出されるのを抑えます。
そして、カリウムが尿の中に排出されるのを促します。
また、尿をつくる過程の最終地点である集合管における水の再吸収を促すことで、尿量を減らします。
②糖新生作用(とうしんせいさよう)
蛋白質は、胃で消化されてアミノ酸になり、門脈を通って肝臓に運ばれます。
プレドニゾロンは、肝臓に運ばれたアミノ酸を分解して糖を産生する働きを促します。
さらにインスリンの分泌を抑制します。
それによって、末梢組織(骨格筋や皮膚細胞)での糖の利用が抑制され、血糖値が高くなります。
③脂肪異化作用(しぼういかさよう)
普段から肝臓は、肝臓に貯留されているブドウ糖やアミノ酸、脂肪を利用して、コレステロールの合成を行っています。
プレドニゾロンは、この働きを促進します。
血中のコレステロールが増加することで、脂質異常症が起こりやすくなります。
④免疫抑制作用(めんえきよくせいさよう)
免疫作用の主役であるリンパ球(T細胞、B細胞)の機能を抑制します。
また、抗体の産生や細胞性免疫を抑制します。
⑤骨新生抑制作用(こつしんせいよくせいさよう)
腸管からのカルシウムの吸収を抑制します。
骨粗鬆症のリスクを高めます。
⑥利尿作用(りにょうさよう)
①の鉱質代謝作用とは逆になるのですが、プレドニゾロンには利尿作用があります。
鉱質代謝作用→抗利尿作用→循環血液量増加→血圧上昇・腎血流量増加→尿量増加という機序になります。
⑦抗アレルギー作用・抗炎症作用
炎症を引き起こす体の防御反応を抑制します。
また、サイトカインの合成を抑制することで、発熱、腫脹などを弱めて炎症を抑えます。
別記事にて続く!
またまた長文になってしまいましたので、
記事を2パートに分けたいと思います(´・ω・`)
プレドニゾロンの作用・副作用はまだまだありますので、
「プレドニゾロンの作用・副作用 その2」もあわせて是非ご覧ください!
ご意見をお待ちしています!