転倒リスクのある患者さまへのケア計画をまとめてみました!( ´∀`)
標準的な看護計画になります。
看護学生さんや新人の看護師さんなどの方に少しでもご参考になればと思います(・∀・)
転倒リスク因子は患者さまによってさまざまです(^^)
その人に合わせて適切な援助が行えるよう幅広いケア計画が立案できたらいいですね(*^^*)
アスリートでも誰でも転ぶ可能性はあります
それでは参りましょう(๑•̀ㅁ•́๑)
1. 転落アセスメントスコアシートを用いてアセスメントする
施設によりますが、患者様が入院した時点で転倒リスクの程度を評価することが多いですね。
転倒リスクの程度を、点数として表示している施設が多いのではないでしょうか(・∀・)
私が勤める病院では、
- 歩行に見守りや介助が必要なら 1点
- 歩けなければ 2点
- 軽度の認知症があれば 1点
- 重度の認知症があれば 2点
- 頻尿・失禁があれば 1点
など、転倒のリスク因子を点数化して評価をしています。
ちなみに、5点以上となった患者さまは要注意としてリストアップしていました。
患者識別用の腕ベルトに黄色いリボンをつけ、転倒への注意喚起を行っていましたよ。
2. ベッド周囲の環境整備をする
• 患者の状態に応じてベッド柵を使用し、使いやすいように柵の種類や位置を選択する
• 床頭台、オーバーテーブル、ポータブルトイレ、尿器の位置を使いやすいように整理する
3. 離床センサーを使用する
ナースコールを押さずに移動するなど、指示が守れない患者さまは少なくありません。
離床センサーを使用して、早期に危険行動を察知し転倒を予防しましょう。
4. 転倒を起こしやすい症状があれば安静を促す
痙攣発作、意識レベル低下、めまい、ふらつきの症状の可能性がある場合は、安静を促す!
5.チューブ類の管理を行う
ドレーンや点滴ルート類で移動が制限されている患者さまは、ルート類を整理しましょう。
• 不要なルート類がある場合は除去しましょう。
• 歩行時の転倒のリスクが高い場合、一旦ルート類を外し、ヘパリンロックするのもアリ!
6. 入院前の生活に近づける
入院前の患者の環境や生活リズムに近づけるように支援しましょう。
例えば、
トイレまでの距離を自宅の環境に近づける。
自宅で使用していた寝具を用意していただく。
など。
7. 日中の活動を促す
出来る限り日中の活動を増やし、筋力の低下の予防や気分転換を図りましょう。
8.履き物を変える
履き物は、滑りにくくつまづきにくい運動靴などをすすめましょう。
うちの病院は、場合によっては運動靴をご家族様に購入してもらうこともありました。
9. 排泄リズムを把握しておく
排泄行動に介助を要する患者さまは、排泄が切迫しないように早めに誘導しましょう。
• 状況に応じて尿器、ポータブルトイレをベッドサイドに準備しましょう。
• ポータブルトイレ時の移動で転倒が懸念される場合は滑り止めマットを敷きましょう。
• 夜間は足もとの照明やヘッドライトで適切な照度を保ちましょう。
• 必要時、病室やトイレに目印やラインを引き、わかりやすく表示するのもアリ!
10.補助具を用いる
歩行が不安定な時は付き添い、必要時は車椅子などで移動を行いましょう。
11. オリエンテーションを行う
病院では転倒が起こりやすくなるということを根拠を持って説明しましょう。
治療や検査、手術などで療養環境が変化する場合も、時にはあるでしょう。
事前に、今後の環境の変化についてイメージできるようオリエンテーションを行いましょう。
12. 手すりや滑り止めを使用する
入浴・シャワー時には浴槽の滑り止めや手すりについて説明し、使用してもらいましょう。
以上!
いかがでしたでしょうか(・∀・)
転倒リスク因子を判断できても、その予防に向けた援助をしなければ意味ないです。( ´∀`)
転倒予防に向けた援助を実際に行い、転倒を病棟からなくしましょう!
みなさんのご意見をお待ちしています(^^)