性/生殖パターン
マージョリー・ゴードンの看護理論をもとに、全11パターンの情報収集の目的と、内容の例、質問の仕方について、まとめてみました!!
ぜひ、 みなさんの看護過程に活用していただければと思います!
今回は、
性/生殖パターン
について取り上げています!
おそらく11パターンの中で、価値/信念パターンを抜いて、最もとっつきにくいのがこのパターンだと思われます。
このパターンの情報が臨床で活用されるのは、産科や婦人科や乳腺科など、女性特有の疾患や妊婦さんなどがいる病棟になるでしょう。
もしくは、泌尿器科など、男性特有の問題もこのパターンでの情報を収集することで色々と分析が出来るかもしれません。
性というのは、ややデリケートな内容になりがちなので、患者さまに質問をする場合は、環境やタイミング、相手との信頼関係などを十分に考えてから行うようにしましょう!
質問は空気を読みましょう(´Д`)
それでは、やってきましょう!(゜∀゜)
9.性/生殖パターン
情報収集の目的
- 患者の性的欲求の充足や満足のレベルを知る。
- 患者の生殖パターンを判定し、性生活やパートナーとの関係、自己概念に関する問題を明らかにし、患者の現在の心理状態が、患者の性や性表現にどのような影響を与えているか知る。
注目する視点
1.女性のみ
・ 月経歴はどうか
・ 妊娠歴はどうか
・ 経産歴はどうか
2.男性・女性
・生殖機能と性的役割はどうか
・性的役割上の満足度はどうか
・病気との関連はどうか
(アルコール中毒・糖尿病・慢性腎疾患
薬物中毒・外科的手術[乳房切除・
大腸切除・子宮切除術など]など)
質問の仕方(例)
・ はじめて生理になったのは何歳ですか
・ 今回の生理はいつ始まりましたか
・ 生理は何日続きますか
・ 生理の周期はどれくらいですか
・ 不正出血がありますか
・ 何回妊娠したことがありますか
・ これまでの妊娠の結果を教えてください
・ 今までの妊娠での健康上の問題や関心事に
ついて教えてください
・ 今回妊娠したことで困ったことや不愉快に
思ったことがあれば話してください
・ お子さんは何人いらっしゃいますか
・ 流産なさったことがありますか
・避妊の方法で何か問題がありますか
・ 性に対する不快な事や不安なことがありま
すか
・ 自分の病気が性関係に影響を与えると思い
ますか
・性の悩みについて相談できる人がいますか
・性の問題についてパートナーと話し合いが
できますか
以上になります!
いかがでしたでしょうか。
実際には聞きづらい内容もありますが、こうした内容について悩み、サポートを求めている患者さまや妊婦さんもきっといることだと思います。
こちらからむやみにお節介のように尋ねるのではなく、
『聞きたいときにはいつでもなんでも応えられる準備が出来てますよ』(ゝω・)
ということを伝えておき、
その人の個別のニーズに応じてサポートしていくのが、間違いない対応になるかと思います!!
なんでも相談されるような人間を目指したいものですね
患者さまや妊婦さんとの確固たる信頼関係を築き上げ、どんなことも気軽に相談されるような関係なれたら、もうホントにステキですよぉ!!(≧∀≦)
おしまい
ご意見をおまちしています。