経皮的腎生検の当日の看護師の準備について説明したいと思います!
腎生検は、あらゆる検査の中でも出血のリスクが高い検査であるということは、もうちゃんとわかってますよね!
当日の腎生検の準備では、 患者さまの発熱などの症状出現や検査拒否など、想定とは異なることももしかしたら起こるかもしれません
患者さまの心と体を第1に、その都度落ち着いて対応していきましょう!
落ち着いて
チーム医療で取り組みましょう
では、やっていきましょう!(ゝω・)
経皮的腎生検
検査時の準備(当日)
1.
必要物品
- 検査同意書
- 患者説明用パスまたはパンフレット
- 自動生検針 パイオプシーニードル
- 超音波検査機、滅菌プロ―ブ
- 滅菌手袋
- 滅菌ガウン
- 滅菌ガーゼ
- 滅菌ドレープ
- 滅菌穴あきドレープ
- マスク、キャップ、袖付きビニールガウンまたはビニールエプロン
- 防水シーツ
- 枕または折り畳んだタオル
- 消毒キットまたは鑷子と綿球
- 消毒薬
- 10mlまたは20mlシリンジ
- 注射針18G
- 局所麻酔用の注射針(カテラン針など)
- 局所麻酔薬
- メス
- 生理食塩水
- 標本用容器
- 絆創膏
- 圧迫固定用弾性テープ
- 砂のう
- 指示された輸液、止血剤など
- 酸素
- 救急カート
- 吸引器
- [必要時]
- 油性マジック
- 膀胱留置カテーテル
- 弾性ストッキング
- 間歇的空気圧迫器具 フットポンプ
2.
検査当日の禁飲食について再度説明し確認する。一般的には、検査前の1食は食止め、飲水も制限があることが多い。
- 低血糖や脱水に注意する。
3.
検査当日の内服薬について再度説明し確認する。飲水止めの時間以降に内服する場合は少量の水で内服してもらう。
4.
バイタルサインを測定し、全身状態を観察する。
- 処置の実施が可能な状態であるかを評価する。
- また、合併症出現時には速やかに異常の評価ができるようにする。
- 異常がある場合は速やかに医師に報告する。
5.
輸液指示を確認し輸液を開始する。
- 輸液が検査の邪魔にならないように、また、体位変換時に輸液ルートが引っ張られないようにするため、必要に応じて、延長チューブを接続する。
- 医師の指示を確認し、止血薬を輸液に混注し滴下する。
- 滴下速度が急速だと、嘔気や気分不快を生じるリスクがある。
- 止血薬は止血を促進するために多くの施設で利用されているが、腎生検後の止血効果について明確なエビデンスがあるわけではない 。
6.
事前に排泄を済ませてもらう。
- 処置が中断されないようにする。
7.
必要ならば、膀胱留置カテーテル挿入をする。
- 検査後の安静の保持と経時的に尿性状の観察を行う。
- 膀胱留置カテーテル挿入するか否かは、施設の基準や患者の状態に応じて決定する。
8.
指示がある場合は前投薬を事前に投与する。
- 前投薬は通常、検査の30分前に投与されることが多い。
- 投与後は、めまい、ふらつきなどにより転倒する危険性がある。
- 一人で歩行しないように、何かあればナースコールを押すように説明する。
9.
十分なスペースのある病室や処置室に必要物品を準備する。
- ドアやカーテンを閉め羞恥心に配慮する。
- 緊急時に備え、必要ならば救急カート、酸素、吸引の準備をする。
- 物品の不足により、処置が中断されないようにする。
- 動作により清潔野が汚染されないように十分なスペースを確保する。
以上になります!
いかがでしたでしょうか。
前日では、
主にインフォームドコンセントが大事になってきますが、
当日では、
物品準備や患者さまのヘルスチェック、環境整備など、より看護師としての技術やアセスメント能力が問われてきます!
患者さまの状態や精神状態によっては、中止することが賢明なパターンもあります。
患者さまのために 、落ち着いて臨機応変に対応していきましょうね!
おわり