こんにちは。
なすもやしです。
前回の勉強では、
- セルフケアの意味と定義
- 日常生活行動の自立に必要なもの
- 日常生活行動の自立度のアセスメント
- リハビリのやる気・意欲について
について学びました( ´∀` )b
リハビリは
訪問看護の一環なので、
看護師でもリハビリをやってます。
むしろ、できないといけないです…( ^ω^)
勤めていた総合病院では、
ほぼやらなかったし教わりもしなかったので、訪問看護師1年目の時は、とにかく体で理論を教わって技術を身につけました…( ;∀;)
その結果、
なんとかご活用者さまの身体的なニーズに合わせて、筋トレや関節可動域訓練、ストレッチ、屋外歩行などが行えるようになりました。
でも、
専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のスタッフさんに比べれば、圧倒的に教える力が足りない…
知識も、技術も、やる気も足りないっ…!
( ;∀;)
いや、やる気はあるっ!
知識や技術は、
学んだ経験が違うからある程度は仕方ないけれど…
とにかくセラピストの方って、
教え方が、すごく上手ですよね!
それもそのはずで、
リハビリには学習理論というものがあり、
セラビストの方たちは、人への教え方もきっちり学校で学んでいるのですな( ^ω^)
というかむしろ、
この教え方の方が基本中の基本らしいです…
( ´_ゝ`)
でも、ちょうどよかった。
基本中の基本から、学びたかった所です。
というわけで、
今回の勉強のテーマは、
リハビリの学習理論
です。
リハビリが上手くいくための教え方を.
今回は勉強していきましょうっ
それでは、いってみよう!(*´∀`*)
リハビリの学習理論
リハビリテーションは、
やる気・意欲に加えて、できるだけ学習成果を上げるための工夫が必要になる。
そこで活用できるのが、
リハビリの学習理論である。
リハビリの学習の原理は、
ソーンダイク、スキナーの提唱した
「オペラント条件付け」
を基盤にしたものになっている。
エドワード・L・ソーンダイク(Edward L. Thorndike, 1874年8月31日 - 1949年8月9日)
バラス・フレデリック・スキナー(Burrhus Frederic Skinner, 1904年3月20日 - 1990年8月18日)
1.オペラント条件付け とは
以下の3点をまとめた原理。
- 起きた行動のフィードバック(振り返り)によって、行動が定着していく。
- フィードバックが正の強化であれば学習の効率が高まる。
- 反復は学習の効果を強める。
2.フィードバック とは
行動が適切か不適切かを
はっきりとその場その場でフィードバック(振り返り)することである。
そうすることで、
行動が改善しているのかどうかを、
本人がはっきり意識することができる。
援助者は、即座に本人にフィードバックをすることで、正確な情報を本人に伝えてあげることが、リハビリの効果を期待する上では重要である。
(これを即時強化の原理とよぶ。)
例えば、
- 鏡を見せる「ほら鏡見てごらん。きちんとできてるでしょう!( ^ω^)いいね!」
- 視線を誘導する「足の動きを目で見ながらリズムよく歩いてみよう!( ´∀` )bほら、上手く前に進んでるよ~」
- 言葉で誘導する「少しずつでいいから頑張ってみようね。いいよー、いいよー、上手だよ~!(*´∀`*)」
といった感じ。
3.強化 とは
行動に対して、
- ほめる
- ねぎらう
- 賞を与える
ことを正の強化とよぶ。
行動に対して、
- 非難する
- けなす
- 罰を与える
ことを負の強化とよぶ。
オペラント条件付けの原理によると、
- フィードバックが正の強化であれば学習の効率が高まる。
つまり、
行動に対して、
- ほめる
- ねぎらう
- 賞を与える
ことによって、リハビリの学習効率は上がる。
4.反復 とは
行動は、
繰り返すことで行動の結果との結び付きが強くなる。
つまり、
繰り返すほど行動は上手になる。
これを反復(繰り返し)の原理とよぶ。
5.効果の原則
- 本人が行動の結果に満足したとき、その行動は起きやすくなる。
- 本人が行動の結果に不満足のとき、その行動は起こりにくくなる。
これを、効果の法則とよぶ。
リハビリは、
設定した目標を達成できることによって、
本人の満足感が得られることが多い。
したがって、
リハビリは、本人が達成できる目標を設定し、本人が満足感を得る可能性を高めることによって、反復の原理を促すことができる。
反復の原理…
行動は繰り返すと上手になる、という原理。
6.シェイピングの原理
ひとつの行動の工程を手順化して、
ひとつひとつの工程をつなげるように行動を学習させる方法。
例えば、
排泄行動の場合、
- 尿意を自覚する
- トイレの場所までいく
- トイレのドアを開ける
- トイレの中にはいる
- ドアを閉める
- ズボン、下着を下げる
- 便座に座る
- 放尿する
- ペーパーを適切な量とる
- 陰部を拭く
- 立ち上がる
- ズボン・下着を上げる
- 水を流す
- トイレのドアを開ける
- トイレの外に出る
- ドアを閉める
- 手を洗う
…と工程を手順化し、
「じゃまずは1からやってみよう!( ´∀` )b」
…というような流れである。
ポイントがひとつあり、
目的の行動から、順もしくは逆順につなげて学習した方が行動は獲得されやすい。
例えば、排泄行動の場合、
目的の行動は、
8.放尿する である。
7.便座に座る
の工程までは介助して、
8.放尿する
が自力で達成できるように関われば、
次からの排泄行動は上手になるのである。
これは、
目的の達成による満足感によって生じる、
効果の原則によるものと考えられている。
7.自己ペースの原理
本人に合わせて、本人が自分のペースで確実に習得していけるようにすると、学習の効果が上がるのである。
簡単に言うと、
- 焦らない
- 根気よく見守る
- 待つ
を実践することである。
8.自己教示法
自分自身で声を出して自分に教示を与えながら行動することで、言葉に刺激されて意識的に行動できるという方法である。
最初は、援助者がやり方を説明しながら見本を見せて(モデリングとよぶ。)、次に一緒にやり、その次に本人が自分で教示を声に出しながら実施し、援助者はそれを見守る、といった方法で行うと、うまくいきやすい。
…ひとまずこのへんで終了。
ブログ書いてて思ったんですが、
フィードバックとか、
正の強化とか、
自己教示法って、
日本海軍の山本五十六さんの、
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
ってのとかなり意味合いが近いんじゃ…?
山本 五十六(やまもと いそろく、1884年(明治17年)4月4日 - 1943年(昭和18年)4月18日)
部下にものを教える上官は、自然と試行錯誤をして学習理論の原理にたどり着いたって訳ですかねぇ~(*´∀`*)すごいや(^.^)
とにかく、
今回の勉強で、少しはリハビリを上手く教えられるようになっていたら嬉しいなぁ。( ´-`)
次は、
具体的な日常生活行動の流れや、援助について勉強していきたいと思います!
私も、反復、強化、フィードバックの3つの柱で、どんどん学習しまくるぞ~(*´∀`*)
(ここでいうフィードバックとは、自分で自分をほめることなのであったとさ。(´_ゝ`) )
それではまた~。