こんにちは。
なすもやしです。
今年の夏は猛暑でしたが、
ようやく少し肌寒くなり、
秋らしくなってきましたね。
夏は猛暑・台風など、異常気象が続きましたが、秋から冬は穏やかに過ぎてくれれば、と願うばかりです。
秋から冬は、気温低下と乾燥の季節です。
インフルエンザや風邪に気を付けながら、
きちんと体を暖かくして、手洗い・うがいで感染予防をしていきましょう。
そして、もうひとつ気を付けなければならないのが、感染性胃腸炎。
ずばり、ノロウイルスです。
ノロウイルスも冬季に流行するため、
適切に対応するための知識・情報を得て、感染拡大の予防に努めていきましょう。
ノロウイルスの感染対策
ノロウイルスの特徴
主に経口感染によって起こり、下痢や吐き気、嘔吐、時に腹痛,発熱などの症状を起こします。
秋~冬にかけて流行し、10~100個程度の少ないウイルスの量でも感染します。
潜伏期間は24~48時間。
有効な治療薬はありません。
風邪と同じように、対症療法が主な治療になります。
また、アルコール消毒は効果がありません。
ノロウイルスの感染経路
主に、
食中毒型と、二次感染型に分類されます。
食中毒型
ノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝を食べたり、ノロウイルスに感染している調理者を介して、汚染された水や食物の飲食をすることで起こります。
二次感染型
便や嘔吐物などから、直接または間接的に感染したり、手や、床などの環境表面、物品を介して感染することで起こります。
感染対策が不十分だと、便や嘔吐物を処理した人や近くにいた人が感染してしまい、家庭内で感染が広がる恐れがあります。
特に、子どもと高齢者は免疫力が低いので、感染のリスクは高まります。
ノロウイルスの対応
ノロウイルスに有効な治療法はありません。
したがって、感染予防および二次感染予防が重要です。
ノロウイルスの感染予防
1.手洗い・うがい
最も基本的なことは、手洗い、うがいです。
特に、
トイレの後、調理の前、食事の前は必ず手洗いをしましょう。
手洗いは石けんを使用し、しっかりと流水で洗い流します。
できればタオルの共用はせずに、
ペーパータオルなどの使用をしましょう。
2.食品の十分な加熱
ノロウイルスは、85℃~90℃で90秒間以上の加熱により感染力を失うとされています。
ノロウイルスが含まれている可能性のある食品は、中心部までよく加熱します。
3.消毒
調理器具の消毒が大切です。
まな板、包丁、食器、ふきん、タオル等は熱湯による消毒が有効です。
ノロウイルスは、石けんやアルコールでは消毒効果が不十分なので、次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス、ミルトンなど。また、手の消毒には適さないので注意)を用います。
感染の拡大を防ぐため、汚染した衣服や器具,部屋の中も消毒する必要があります。
ノロウイルスの二次感染予防
家庭内で嘔吐や下痢が発生したら、直ちに処理が必要です。
嘔吐物の処理
直ちに清掃しましょう。
範囲は半径2m内を清掃します。
清掃中は、他の人が清掃の範囲に近づかないようにしましょう。
処理する人は、
自分が感染しないように、清掃する前に個人防護をすることが必要です。
- 使い捨ての手袋(手からの感染を予防)
- マスク(ノロウイルスは舞い上がるので、口・鼻からの感染を予防)
- 使い捨てのガウン(衣服の感染を予防。ダイソーなどの100円均一などでも売っていますが、なければゴミ袋に穴を開けてかぶったり、使い捨てのエプロンでもいいです)
- レジ袋2つ(床からの感染予防のため、レジ袋を履きます。靴下のように足を包んで取っ手を結べばOKです)
- 大きいゴミ袋(嘔吐物や、使用したタオル、ペーパータオル、手袋、レジ袋などを入れます)
事前に準備しておくと楽ですね!
消毒液の作り方
ノロウイルスは、石けんやアルコールでは消毒効果が不十分なので、次亜塩素酸ナトリウムを用います。
スーパーやドラッグストアに、
- ピューラックス(次亜塩素酸6%)
- ミルトン(次亜塩素酸1.1%)
- ハイター(次亜塩素酸6%)
などの商品名で売っています。
これを、0.1%に薄めます。
バケツや洗面器に入れて、清掃を行います。
ピューラックス、ハイター(次亜塩素酸6%)なら、
水3Lに対して消毒液50ml
水600mlに対して消毒液10ml
になります。
ミルトンなら、
水3Lに対して消毒液300ml
水600mlに対して消毒液60ml
になります。
また、0.1%に希釈済みの商品(ウイルバス1000、ハクゾウ ジアパック等)も売っていますが、なかなかお店にはないかもしれません。
Amazonなどの通販ならば、確実にてにいれることができます。
ウイルバス1000
ハクゾウ ジアパック
嘔吐物処理の手順
1、まずは嘔吐物を拭き取る
まず、嘔吐物をタオルやペーパータオルで外側から中心に向かって拭き取ります。感染の範囲を広げないように気を付けます。
拭いた嘔吐物やタオル、ペーパータオル、手袋、レジ袋は、ゴミ袋に入れます。
拭き終わったら、使い捨て手袋を交換し、ゴミ袋の口を密閉します。
2.嘔吐物を除去したら、床を消毒する
嘔吐物を拭き取った所に、0.1%の次亜塩素酸の消毒液を染み込ませたタオルを広げ、外側から中心に向かって拭きます。
また、ペーパータオルなどの紙では、消毒液の効果が低下するため、できれば使用せずにタオルなどの布を使用しましょう。
消毒液や嘔吐物の臭いで気分を悪くすることがあります。処理中、処理後は窓を開けたり、換気扇を回して換気をしましょう。
トイレでの嘔吐や下痢した時の消毒
次亜塩素酸0.1%の消毒液で、
- ドアノブ
- 手すり
- ぺーパーホルダー
- 便座
- スイッチ類
- 便座のフタ
- 水洗レバー
をきちんと拭きましょう。
また、できれば毎回のトイレの後に消毒をすることが望ましいです。
できるなら、家族全員が消毒できるように、消毒のやり方を説明しておきましょう。
(特に子どもと高齢者は感染しやすいです。)
嘔吐物を処理した後は
手洗いする!
手袋、マスク、ガウン、レジ袋などの個人防護を外した後は、すぐに石鹸で手洗いします。
指先、指の間、親指、手首を忘れずに。
15秒以上石鹸で洗い、
15秒以上流水で洗い流しましょう。
汚れた布類は?
消毒に使ったタオルや汚れたシーツやカバー等の布類は、0.02%の次亜塩素酸の消毒液に60分、バケツなどに入れて浸し消毒します。
ピューラックス、ハイター(次亜塩素酸6%)なら、
水3Lに対して消毒液10ml
水600mlに対して消毒液2ml
になります。
ミルトンなら、
水3Lに対して消毒液60ml
水600mlに対して消毒液12ml
になります。
こちらの濃度も、希釈済みの商品があるので、希釈済み商品を検討してもよいかと思います。
ウイルバス200
消毒の後は、他のものと分けて最後に洗濯をして処理完了です。
お疲れさまでした。
嘔吐物が入ったゴミ袋の廃棄方法は?
自治体の8割は、感染性の廃棄物でも一般ごみとして廃棄可能です。
ですが、市町村のホームページなどで確認して廃棄することをおすすめします。
東京23区では、一般ごみで廃棄可能です。
今回の記事は以上になります。
ノロウイルスは正しく対応することで、感染の拡大を予防できます!
自分と家族を感染から守りましょう!
皆さんのご意見をお待ちしております。