みなさんこんにちは。栗鈴です。
今回の記事は『『基本』のフィジカルアセスメント【視診・触診・打診・聴診】』です。
宜しくお願いします。
はじめに
基本くらいは当然できる!という方もいるかと思いますが、本当に基本的なことが、意外にちゃんと出来ていないこともありますよね。
ぜひ、知識の再確認のつもりで記事を読んで頂けると幸いです!
早速やっていきましょう!
何事もまずは基本から!
基本のフィジカルアセスメントの準備
- 対象者のプライバシーに配慮し、カーテンや部屋のドアを閉める。
基本のフィジカルアセスメント:視診の準備
- 皮膚の通常の状態を正確に観察するため、室温を適温に調節する。
- 部屋を適度な明るさに調節する。
基本のフィジカルアセスメント:触診・打診の準備
- 爪を短くし、手を温めておく。
基本のフィジカルアセスメント:聴診の準備
- 正確に音を聴き取れるよう、静かな環境で行う。
- 対象者にあてる側のチェストピースを温めておく。
基本のフィジカルアセスメントの実施
基本のフィジカルアセスメント:視診の実施
- 観察対象の大きさや形、色、位置、動き、性状、対称性などを判断する。
- 室温や明るさを調節し、観察する部位をしっかり露出する。その際、ほかの部位はバスタオルなどで覆い、対象者のプライバシーに配慮する。
- 身体の左右対称性や大きさや形、色、位置、動き、性状などを観察する。
- 必要に応じ、ペンライトを使用する。
基本のフィジカルアセスメント:触診の実施
- 観察対象の大きさ、硬さ、位置、温度、湿度、動きなどを判断する。
- 対象者がリラックスできる体位で、利き手の示指、中指、環指の3指の指腹を用いて触診する。
- 表面の特徴を明らかにするために浅めの触診から開始する。
- 深めの触診は、間歇的に圧を加えるようにする。
- 腎臓や子宮などの腹部の深部臓器、特定の身体の部位や臓器を覆ったり、とらえる場合は両手を用いる。
- 圧痛がある部位は最後に触れる。
基本のフィジカルアセスメント:打診の実施
- 胸部や腹部の臓器の大きさ、密度などを判断する。
間接打診法
- 利き手でない手の中指を伸ばし、指全体を打診する部位の皮膚に押し付ける。
- 中指以外の指は、振動を弱めるため軽く浮かせておく。
- 中指の遠位指節間関節の真上を、利き手の中指の先で2回ずつたたく。
- 手首の力を抜き、スナップを利かせて垂直にたたく。
基本のフィジカルアセスメント:聴診の実施
- 呼吸音、心音、腸蠕動音などを判断する。
- 聴診器のイヤーピースを正しく耳に装着する。
- 呼吸音や腸蠕動音、正常心音などの高調音を聴く場合は、膜型を使用する。その場合は、聴診器の膜を皮膚に十分密着させる。
- 血管音や異常心音などの低調音を聴く場合は、ベル型を使用する。その場合は、聴診器のベル側を皮膚に軽くあてる。
以上になります!
いかがでしたでしょうか?
おわりに
本当に今回の内容は基本中の基本なんですけどね。
でも、小さなことを一つ一つおろそかにしてしまうと、意外とそこから患者さまとの信頼関係にひびが入ったりするんじゃないかなぁと思います。
あと、「自分は一つ一つ丁寧に看護をしている」という自覚をしておくことによって、患者様へのケアに魂がこもり、結果的に患者さまにとって良い看護になるはず、と思っています。
看護に対する熱量や気持ちは、必ず患者さまやそれを見るご家族様に伝わりますから、基本中の基本だからといって、やっぱり絶対に手を抜かずにやるべきだと思います。
みなさんも、そう思いませんか?
というわけで、基本を一つ一つしっかりおさえてフィジカルアセスメントをしていくようにしていきましょう!
私もいつまでたっても未熟なので、みなさんと精進していくことが出来たらと思います!
では、また次の記事にて!!
おわり!ご意見をお待ちしています。