栗看

~くりかん~

胸腔ドレーンの抜去の手順【物品・介助の方法】

 みなさんこんにちは!栗鈴です!

今回は、胸腔ドレーンの抜去についての記事になります!是非、私と一緒に勉強していきましょう!また、他の私の胸腔ドレーンの記事を見られていない方は、下記にリンクを貼り付けて有りますので是非見てみてください!よろしくお願いします!では、早速やっていきましょう!

ようやくドレーンが抜ける!その最後まで気を抜いてはダメですよ~

 

www.aikoandsibajyun.info

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 胸腔ドレーンの抜去


 必要物品

  • 滅菌手袋
  • 縫合セット(縫合用持針器、メス、ハサミ)
  • ナイロン糸
  • 滅菌ガーゼ
  • 消毒セット(滅菌綿球、滅菌摂子)
  • 消毒液 (例:ポビドンヨード液)
  • 固定用テープ
  • 使い捨て手袋
  • チューブ用鉗子(2本)
  • 防水シーツ


 手順 

1.
患者本人であることを確認し、胸腔ドレーンの抜去についての同意を得る。

  • 患者誤認防止のため、リストバンドでフルネームを確認する。可能であれば患者に氏名を名乗ってもらう。
  • 患者の不安を減少させ、協力を得られるようにする。

 

2.
看護師は手指消毒を行い、使い捨て手袋を装着する。

  • 微生物の伝播を予防する。

 

3.
医師が体位を決定したら、介助者はベッドの高さを調節し体位を整える。室温を調節し、挿入部位を露出する。タオルケットやバスタオルを使用し、不必要な露出を避ける。

  • 胸腔チューブ挿入部へのアクセスを容易にする。冷感、羞恥心を最小限にする。

 

4.
汚染防止のため防水シーツを敷く。

 

5.
吸引圧をかけている場合には吸引器を停止する。

  • 吸引器停止後、水封室に気泡の発生が見られないことを確認する。
  • 気泡の発生はエアリークを示唆する。エアリークが存在する場合は、チューブの抜去により気胸が悪化する可能性が高い

 

6.
必要物品を医師が手に取りやすいように準備する。無菌で使用する物品は、ワゴンの上に清潔野を作り、その上に用意する。

  • 創の汚染を防止するため、無菌操作を厳守する。

 

7.
医師はカテーテルをクランプし、挿入部のテープを剥がし、消毒をする。

 

8.
医師は手指洗浄後、滅菌手袋を装着する。

  • 微生物の伝播を予防する。

 

9.
患者に深呼吸をしてもらい、呼気終末時あるいは深吸気後、息こらえをさせ、カテーテルを一気に抜去する

  • 胸腔内を陽圧にし、空気の胸腔への流入を防ぐ。
  • 人工呼吸による喚気補助を受けている場合、吸気終末で停止させる。
  • 喚気補助下にある患者で指示に従えない場合、最大吸気時に抜去する。
  • 抜去したチューブをよく観察し、全チューブが先端まで抜けているかを確認する。

 

10.
医師は皮膚の縫合固定を行う。看護師は何針で縫合されたか確認する。

 

11.
縫合部分を消毒してガーゼで保護し、テープで固定する。

 

12.
呼吸状態、全身状態を確認し、必要時バイタルサインを測定する。

  • 努力呼吸の増加、酸素飽和度の低下、不穏の増強、胸部不快感の訴え、患側の呼吸音の減弱に特に留意する。

 

13.
患者に終了したことを告げ、寝衣を整える。

14.
使用した物品を適切な方法で片付け、手指洗浄を行う。

  • 微生物の伝播を予防する。

 

15.
処置の内容と結果、何針で固定されたのかをカルテに記録する。

 

16.
抜去後1時間から24時間後に胸部X線撮影を行う。結果を確認し、その後の呼吸状態の経過を観察する。

  • 肺が十分に膨張しているかを評価する。


以上になります!
いかがでしたでしょうか。


ここまで勉強してみて私が感じたのは、


胸腔ドレーンは、とにかく感染と肺虚脱に気をつけろ!!

 

ってことです。


そのために何を知り、何に注意をすべきなのかはしっかりと勉強が必要ですが、

 

  1. 感染は絶対に起こさない!
  2. 肺虚脱は絶対に起こさない!

 

この2つをきちんと意識できていれば、
知識もおのずと身につくし、観察や挿入介助、消毒もきちんとできるようになると思います。


やはり、こうしてしっかり勉強して知識と技術を身につけるってことは大事ですね。


今まで胸腔ドレーンは苦手でしかなかったのですが、今ならば

 

胸腔ドレーンどんとこい!
気胸や膿胸の患者さま、絶対にきちんと管が抜けて帰れるようにするからね!(≧▽≦)

 

と考えることができますね。


私は、自分の苦手意識ばかりにとらわれて、今も苦しみ続けて胸腔ドレーンを入れて過ごしている人のことをちゃんと考えられていなかったなぁ…と思いました。


患者さまに対して、とても失礼なことをしていたなぁ…


患者さまに対して、誠実になれていなかったなぁ…


本当に申し訳ないです…(ーー;)


自分の準備不足や勉強不足が、そのまま患者さまの苦痛や合併症のリスクになっていたんだなと気付かされました。


これからも勉強をし続け、苦手ゼロ・勉強不足ゼロ・準備不足ゼロを目指していきたいと思います!


おわり
ご意見をお待ちしています。