栗看

~くりかん~

【必見】訪問看護で働く利点50選!【メリットだらけ】

こんにちは、栗鈴です。

今回の記事は、『訪問看護で働く利点50選!』になります。

よろしくお願いします。

訪問看護は、看護師にとって最高の働き方の一つだと、断言できます!

 

 

はじめに

訪問看護に興味がある!

いつかは訪問看護をやってみたい!

でも、訪問看護ってどういう感じ?

訪問看護ってきつくないの?

訪問看護をやって、自分に何かメリットってあるの?

 

はい!訪問看護はメリットだらけです!

訪問に興味があったら、是非始めましょう!

病院で働くよりも、正直、断然ラクです!

訪問看護で働くと、色々ないい事がいっぱいあります!

 

今回は、そんないい事だらけの訪問看護を、現役の訪問看護師(2023年時点で訪問7年目)の私、栗鈴がお伝えしていきたいと思います!

 

ちなみに、タイトルを『訪問看護で働くメリット50選!』と題してまして、実際に思いついたメリットをメモに書いてみたのですが、50個書き上げるのに5分もかかりませんでした。なので、もう少し時間をかけて考えれば、普通に100以上のメリットがあると思います。それぐらい訪問看護という看護師の働き方はいいことだらけです。

 

そういうわけで、今回は少ないのですが読みやすさ重視?で50選ということで、よろしくお願いします!

 

では、やっていきます!

 

1.「定休日」がある職場が多い!

病院に定休日はありませんが、訪問看護の職場は、定休日があることが多いです。

私の場合はどうかと言いますと、週休2日制で日曜日と月曜日が完全に休みです。

全体としては、週休2日制の職場が多いと思います。日曜定休+もう一日曜日を選んで休んだり、シフトで休みを組む職場が多いようです。

ただ、実際には24時間365日稼働して対応する訪問看護ステーションの方が多いので、夜間オンコールの当番や、日曜当直が回ってくることはあります。ですが、オンコールや当直業務は基本的には呼ばれたら行くor点滴や褥瘡などの医療処置がある方だけ訪問するということが多いので、病院に比べたら圧倒的に楽だと思います。

2.祝日に休める職場が多い!

祝日をきちんと休日に設定している職場も多いです。やはり点滴や褥瘡など、訪問が絶対に必要な方もいるので、スタッフ全員が同じ祝日を休めるということにはならない場合が多いのですが、スタッフ同士で協力して、祝日ごとに休めるスタッフを確保することが多いと思います。また、祝日勤務は祝日手当をつけてくれる職場もあるので、祝日に積極的に出勤することで給料UPすることも可能です。

3.年末年始も休める職場が多い!

祝日と同様に、年末年始も休日に設定している職場が多いです。毎年病院で年を越すという方もいるかと思いますが、訪問看護なら基本的に自宅で年を越せますよ。

4.長期休暇も取りやすい職場多い!

訪問時間や件数を調整できれば、計画的に有給休暇を取ることも難しくありません。毎年3~5日の長期休暇を設定している訪問看護ステーションが多いようですが、中には1週間~2週間や、有休さえあれば好きなだけ休んでOKという職場もあるようです。

5.訪問の件数が多ければ、歩合給やボーナスUPも!

訪問看護では、基本的に訪問時間×件数で職場の利益が出ますので、基本給+訪問数で歩合給をつけている職場が多いです。働けば、その分はきちんと給料UPにつながります。

6.訪問の件数が少なくても、空き時間はゆったり!

訪問の件数が少ないと給料が減る…と思うかもしれませんが、基本給の方がきちんとしている職場の方が多いと思います。訪問がないなら、それはそれで空き時間になるので、事務仕事や病院・クリニック・居宅介護支援事業所への報告や情報共有に時間を使ってもいいですし、自分のスキルアップや勉強会などをしてもいいと思います。空き時間はどう過ごしてもOK!という所もあるようです!

7.1対1の看護で、患者さま(ご利用者さま)への看護に専念できる!

訪問看護は基本的に契約しているご利用者様と1対1での看護になります。そこにご家族様がついていたり、ヘルパーさんや家政婦さんがついていて、一緒にケアをすることもあります。訪問看護の時間は大まかに言うと30~60分の訪問が多いです。訪問の間は、1人の方に専念して看護が出来るのは訪問看護の特権だと思います。

8.お家だからこそ、ご利用者様のニーズに柔軟に対応が出来る!

在宅では、家族と長く一緒にいることができたり、大きなテレビを好きなだけ見たり、まわりを気にせずに音楽を聴いたり、お湯に好きな入浴剤を入れたり、おやつを食べたり…といった感じで、ADLや環境・社会資源次第で自由な時間を過ごすことができます。当たり前って思うかもしれませんが、これって病院じゃ出来ないことなんですよね。訪問看護では、『ご利用者様が望む生活』を確認しながら、入院中では叶えられなかったことを看護を提供する中で叶えることができます!色々な例があるんですが…ちょっと長くなっちゃうので割愛です…汗

9.あらゆる診療科目の知識・技術が身に付く!

病院では内科病棟・外科病棟、小児病棟、精神病棟、手術室、透析室など、ある程度診療科目を決めて患者さまを看る環境になっていることが多いですが、在宅ではあらゆる診療科目のご利用者様に訪問して看護をすることができます。「そんなに沢山の科目を勉強はできない、何かに特化した訪問看護がしたい」という方は精神特化や小児特化、難病特化の訪問看護ステーションという職場もあるので、選択肢は色々あります。

10.リハビリテーションの技術・知識も身に付く!

訪問看護では、看護師によるリハビリテーションを行う場合が多いです。リハビリテーションは業務独占資格ではないので、理学療法士、作業療法士の資格がなくてもリハビリテーションの業務を実施することは可能なんです。訪問先では骨折後の方や、高齢で筋力低下のある方、「退院してから足が弱くなったので、きちんと歩けるようになりたい」といったニーズを抱えているご利用者様はとても多いので、リハビリテーションの技術は必要になってきます。理学療法士。作業療法士も訪問看護ステーションの業務に携わることができるので、一緒に働きながらリハビリを勉強できる職場なら心強いですね。

 

11.訪問の地域に詳しくなれる!

訪問する地域には、地域特有の文化や風習、地元の人たちの性格が根付いていることが多いです。訪問していると、いやでも地域の特色に詳しくなり、その地域が好きになって、ご利用者様と色々な話題に花を咲かせることができます。訪問看護が楽しくなる要因の一つですね。

12.職場以外のたくさんの医療者・介護者と交流ができる!

職場以外の居宅介護支援事業所のケアマネージャーさんや、訪問介護ステーションのヘルパーさん、病院の医師、ソーシャルワーカー、訪問診療の医師、福祉用具貸与の専門相談員さん等、色々な業種と一緒に関わりながら、一人一人のご利用者様の生活を支えていくことになります。多職種連携は訪問看護の醍醐味であり、やりがいの一つになると思います。

13.電話対応が得意になる!

多職種連携が大事なので、色々な方と電話のやり取りをするようになります。はじめは電話が苦手という方も多いと思いますが、イヤでも慣れて体が対応を覚えてしまうので、得意になってしまいます。

14.言葉遣い・接遇が身に付く!

訪問看護・多職種連携を通して、丁寧な言葉遣いやマナー等も勝手に身に付いてしまいます。どのような話し方、身なり、立ち振る舞いなら良い印象を持ってもらえるかが仕事を通して学ぶことが出来るので、自然と人間性の向上にもつながっていきます。

15.コミュニケーションが上手になる!

訪問看護では、「こうあるべきだ」という決めつけや、指示したり、制限を押し付けたりすることは嫌われます。自然とご利用者様目線、家族目線、ケアマネージャー目線、ヘルパー目線、色々な目線に寄り添った関わり方が必要なので、思いやりを持ったコミュニケーションが身に付いていきます。自然と誰とでも良い関係を築けるようになっていきます。

16.ご利用者様との深い信頼関係が築ける!

契約して頂いたご利用者様には、週1回、週2回など、定期的の訪問に伺うことになります。何度も訪問をして色々な話をしたり、問題を解決したりしていくうちに、お互いのことが色々な面で理解できるようになり、信頼関係になっていきます。深い信頼関係を築いた上での看護介入は、ご利用者様の不安の大部分を解消できる力があります。

17.時間管理が上手になる!

訪問看護は定期で訪問する時間がきっちり決まっている場合が多いので、訪問中のケアの所要時間や移動時間、空き時間の活用など、時間管理が求められるので、自然に時間管理能力が身に付いていきます。

18.ご利用者様の生活が隅々まで分かるようになる!

ご利用者様の住まいには、ご利用者様の人生や歴史が詰まっています。お部屋の環境や思い出の品、何の趣味があり、何が好きで、何を大切にしているのかが、住まいやそこで暮らすご利用者様の姿から、ありありと伝わってきます。病院では知り得なかった本当のご利用者様の人となりが分かるようになり、その人にとってどんな看護が必要なのかが分かるようになっていきます。。

19.「看護」だけでなく、「自分の得意」が活かせる!

訪問看護の名の通りで、訪問して看護をするのが仕事なわけですが、自分自身の趣味や得意なことが、ご利用者様にとって興味深いことであったり、リハビリやQOL向上に繋がっていくことがあります。例えば、将棋や囲碁の話題から、認知症の方の活気が改善したり、編み物などを通して、いきがいや手指の運動に繋がったり、栄養の知識がそのままご利用者様の食事内容の改善に繋がったりしていきます。

20.時々、お礼が時々もらえるかも…!?

継続して訪問を続けていると、畑でとれた野菜や、もらってきた果物や、手作りのお菓子やお茶を頂けることがあります。基本的にはもらうのはベターではないのですが、頑なにご厚意を断ることは失礼になってしまうこともあるので、ちょっとしたものの場合は、こっそりありがたく頂戴することもあります(基本的にはもらうのはベターではありません。厳しい職場は完全にNGにしていると思います。あと、金品類の受け取りは絶対ダメです。)。

 

21.空き時間やお昼は、外出先で食事できる!

空き時間をサボるというのはベターではありませんが、基本的には訪問以外は自由になりますので、移動中やお昼休みなら食事をとることが出来ます。昼食は事務所でと決まっている職場もあるようですが、訪問間の移動は長いことが多いので、外出先で食事をとる状況の方が多いです。マックを食べたり、スタバを飲んだり、ファミレスでサラダバーを食べててもいいんです。

22.外の空気をたくさん吸える!

病院は仕事中は病院に拘束されるのが通常だと思いますが、訪問看護では訪問中以外は移動で外出しているのが通常になりますので、外の空気をたっぷり吸うことが出来ます(雨や雪もありますけどね)。

23.仕事中も四季を感じ取れる!

外出時間が長いので、春の桜、夏の蝉の声、秋の紅葉、冬の雪やクリスマスの雰囲気をたっぷり感じながら仕事をすることが出来ます。梅雨や猛暑、極寒は、まあまあきついですけどね!

24.天気の変化に応じた体調管理ができるようになる!

在宅では猛暑や極寒はご利用者様の体調悪化に直結することが多いため、訪問看護をしていると、天気や室温・湿度管理にイヤでも敏感になります。自分自身の体調管理にも気が回るようになりますので、私は風邪にかかりにくくなりました。

25.様々な場面での思いやりが身に付く!

多職種連携や訪問看護でコミュニケーション能力が身に付くと前述した通りで、コミュニケーション能力があると自然に思いやりを持った行動がとれるようになっていきます。思いやりの行動が身に付くと、自然に性格も優しくなって、感情的に怒ることがなくなった気がします。逆に言うと、感情をコントロールする能力が求められるので、普段ピリピリとしているお局さんタイプの看護師さんは、訪問看護だと苦労するかもしれません…

26.ケアマネージャーとの交流ができる!

ケアマネージャーさんという人たちとたくさん交流できる看護師は、訪問看護師、施設看護師、退院調整看護師くらいだと思いますが、交流する人数と量でいうと訪問看護がダントツで多いと思います。ケアマネージャーさんは色々な経歴を経て就任している方たちなので、介護の知識・知恵はとても深く、在宅に関わる洞察力も優れているので、ケアマネージャーさんと交流を深めることで、在宅看護の質をさらに高めていくことが出来ます。

27.介護保険の知識が身に付く!

訪問看護は基本的に介護保険か医療保険を活用して訪問をさせて頂く仕組みになっています。保険外で訪問することも可能ですが、その分高額になります(その代わり保険に関わる様々な制約はなくなり、訪問看護で通院介助等、色々可能になる)。介護度によって使える訪問サービスの単位が変わるため、「この人の介護度は要支援1だから、訪問看護は使えても週1回だな」とか「要支援2だから、訪問看護週1にデイサービスも追加できるな」とか、介護保険の知識があることで、ご利用者様に必要なサービスを自分で考え、組み立てて、ケアマネージャーさんやご利用者様に提案ができるようになっていきます。

28.医療保険の知識が身に付く!

特例の疾患や精神疾患の方の場合には医療保険を活用して訪問看護を行うことになるパターンもあります。介護保険での訪問看護と、医療保険での訪問看護ではサービス提供の条件や料金体制などが色々変わってくるため、イヤでも医療保険の知識が身に付いていきます。

29.福祉用具の知識が身に付く!

ご利用者様のADLや介護度によっては屋内外で杖が必要だったり、ベッドや玄関、洗面所に手すりが必要だったり、ポータブルトイレが必要だったり、シャワーチェアが必要だったり、車いすやベッドが必要だったりします。ご利用者様の状態と住環境を見て、「この人はトイレの手前に手すりがないと、たぶん廊下のあたりで転ぶだろうな」とか、色々なアセスメントができるようになります。そうしたアセスメントから福祉用具専門相談員やケアマネージャーさんと相談をして多職種連携で安全な住環境をつくっていったりしています。

30.文章の能力が身に付く!

訪問看護を提供したら、訪問看護の指示書を出してくれている主治医や訪問診療医、ケアマネージャーさんに訪問看護の報告書と、今後の訪問看護の計画書を作成して提出します。社外に提出する書類なので、当然ですが誤字・脱字はNGです。当たり前ですが、きちんとした文章でなくてはならないので文章の能力はイヤでも身に付きます。

 

31.字がきれいになる!

社外に提出する文章は基本的にパソコン等で文章作成して提出するのですが、ご利用者様の訪問先で受診の際に持っていってもらうための医師あての手紙を作成したり、ご利用者様自身に生活上の注意をしてもらうための張り紙を作ったりすることがありますので、字は丁寧に書くようになっていきます。でも、私の場合はつい急いで書く癖があって職場のスタッフの中では一番字が汚いですね…笑 スミマセン。

32.夜勤は少なく、呼ばれなければ実働なし!

訪問看護では、夜間当直(夜間オンコール業務)というものがあります。24時間訪問看護緊急体制の契約をされている方が、夜間から早朝にかけて体調を崩されたなどによって緊急連絡があった時に対応を行い、必要があれば緊急訪問するという仕組みになっています。そのため、緊急連絡がなければ実働はなく、当直手当だけをもらえたりすることもあります。夜間や早朝でも定期訪問をしている職場もあるようですが、あまり多くはないと思います。夜間当直は、スタッフが多い職場ほど、その分当直が回ってくる頻度が少なくなるので、夜間当直をあまりしたくないという場合には、スタッフの多い職場を探すといいと思います。また、夜間当直を希望制にしている職場もあるので、病院に比べると、訪問看護の方が働き方は融通がききます。

33.自分の看護の料金としての価値がわかる!

訪問看護の料金は、介護保険によって訪問するか、医療保険によって訪問するかで変わってきますが、厚生労働省できちんと料金体制は定められています。1回の訪問でご利用者様に何円の料金が発生するかは、訪問看護師ならばきちんと把握してなければなりません。逆に言うと、その料金が自分の訪問看護の金銭的な価値ということになります。きちんとその分orその料金以上の看護が提供できるように、経験と学習を積み重ねていくことが大事です。

34.デイサービスの知識が身に付く!

デイサービス(通所介護)は1日または半日の時間を活用して介護サービスができるため、長時間のご利用者様の体調管理をすることが出来るいいサービスです。デイサービスを活用することは、ご利用者さまの外出の機会を増やし、活動意欲を高めてADL、QOLを維持することに繋がっていきます。また、サービス利用中の主介護者さまの介護負担軽減・休憩(レスパイトケア)にも繋がるため、訪問看護のみ頼るのではなくサービスを組み合わせて使うという判断能力も、訪問看護の経験を通して身に付いていきます。

35.デイケアの知識が身に付く!

デイケア(通所リハビリ)もデイサービスと同様に重要なサービスです。通路が狭い、ごみが多いなど、在宅の住環境によっては、訪問でのリハビリテーションが難しいという場合もあるため、外に出てリハビリをした方が活動量も増えて効果的というケースも多いため、地域にデイケア、デイサービスがどこにあるかという情報は把握しておく必要があります。

36.グループホームの知識が身に付く!

グループホームは認知症のご利用者さまを対象に落ち着いて過ごせるように設計された施設です。グループホームによっては訪問看護を外部に依頼して契約して訪問開始となるパターンもあり、私もグループホームのご利用者様たちを訪問させて頂いて、体調の相談に乗ったり、巻き爪のケアをさせて頂いたりしたことがありました。施設に訪問して看護をするという形式なので、そういう時は訪問看護で働いていながらにして、少しだけ病院勤務を思い出したりすることもあります。

37.訪問介護、家政婦のすごさが分かる!

訪問をしていると、看護師顔負けの看護展開をしているヘルパーさんや家政婦さんに出会うことがあります。少し間違った解釈で看護の知識を身に付けているパターンもありますが、絶対に看護師が指摘したり、マウントを取ったりするべきではないと思います。「ちょっと考えがズレてるかな」と思っても、ご利用者様を第一に考えて下さったケアが提供されていることで、結果的にケアが上手くいっているケースもあるので、上から目線で看護師がリーダーシップを強引にとるのではなく、きちんと協働してお互いを尊重してケアをしていく姿勢が求められると思います。

38.「生活を支えること」の大切さがわかる!

在宅で看護をしていると、『看護』以上に『介護』のすごさがありありと理解できるようになっていきます。介護は食事の用意から生活全般の家事を支援して、時には介護に関わらない会話からご利用者様を安心させたり、看護師以上に精神的な支えになっていることが本当に多いです。訪問看護を始めたら、ヘルパーさん、介護士さん、介護に関わっているご家族様のすごさが本当に分かってくると思います。『介護』は素晴らしいんです。看護も負けずに頑張らないといけません。

39.緩和ケアについて深く学べる!

「最期は家で暮らしたい」と望むご利用者様がいます。在宅でのターミナルケアが訪問看護の真骨頂です。訪問診療医、基幹病院の医師と綿密に話し合いを行いながら、常に治療・ケアの方針について本人・ご家族様に確認を取りながら苦痛が最小限となるように関わっていきます。結果として辛い終わり方になったとしても、過程のケア次第で、残された遺族の精神的なストレスレベルは相当な違いが出ると思います。何が正解、何が間違い、ということを言い切ることはできないので、どれだけご利用者様を想ってケアができたかに尽きると思います。看護の効果が最大限に発揮される現場の一つだと思います。

40.栄養指導にも深く関われる!

食事指導は管理栄養士さんが最も得意な職種だと思いますが、訪問看護師も栄養に関わる知識は必要です。特に高齢者の訪問が多いので、高齢に関わる腎不全に対する食事制限の管理や、嚥下機能低下による食事形態の選択、筋力低下・廃用(フレイル)に伴う必要栄養量の把握などが求められると思います。

 

41.転倒予防のアセスメントが鍛えられる!

訪問看護は病院や施設と違って1日中一緒の屋内にいることはできません。したがって、訪問していない時のご利用者様の様子や動きまでも把握・イメージをして転倒を予防していかなければなりません。どの時間帯でどんな状況になったら転倒する可能性が高くなるかということをアセスメントして、先回りして転倒を予防していかなければなりません。イヤでもアセスメント能力が鍛えられます。

42.誤嚥・肺炎予防の看護力が鍛えられる!

転倒予防と同様で、毎度の食事に看護師がついて食事介助をするというパターンは多くはないため、誤嚥リスクがどのような条件だと高くなるかをイメージして、先回りして対応していく能力が必要になります。どの時間で、どのような食事形態だと誤嚥が起こりやすいか、飲水はとろみをつけた方が良いのか、誰が普段飲み物やとろみ剤を用意するのかなど、様々にアセスメントをすることでアセスメント力が鍛えられていきます。

43.1対1だからこそ、フィジカルアセスメントの力が身に付く!

訪問看護は基本的にはご利用者様と1対1の看護になります。従って自分一人の判断でアセスメントや対応や助言をしていかなくてはならないこともあります。職場によってはすぐに同僚や上司に連絡して相談できる体制の職場も多いので、実際にはそれほど心配する必要はありません。また、判断を繰り返していくうちに、やはりアセスメント能力は鍛えられていきます。

44.「入院の予防」という視点で看護ができる!

病院ではいかに安全に治療をして早期に退院させられるかを考えて対応がされることが多いと思いますが、訪問看護では、いかに体調悪化を予防して、長く在宅で過ごすことが出来るために入院せずに健康管理ができるかを常に考えて対応していくことが求められます。もちろん必要があれば積極的治療のために入院は必要ですが、経済的負担も生じるため、いかに入院を予防できるかが、訪問看護での成果に直結しているという部分もあります。成果を出すことで、ご利用者様との信頼関係がさらに深まっていきます。

45.家族支援の知識が学べる!

ご利用者様の看護のみならず、家族や主介護者の身体的・心理的・社会的苦痛も把握しながら、介護に対するねぎらいや、精神的なケアが必要になる場合もあります。「老々介護」も日を追うごとに問題化してきている部分もあるため、介護者の介護負担軽減も常に念頭に置きながら、サービスの必要性を評価したり、ケアマネージャーさんと相談したりして、世帯全体を支援していくような関わりができれば素晴らしい訪問看護になると思います。なかなか難しい分野なので、私もまだまだ未熟な部分です。

46.精神的支援の知識が身に付く!

病院に勤めていたころは、精神的支援≒メンタルケアで、精神疾患の方に行うのが普通なんだ、と決めつけて考えていました。でもそれは間違いで、精神疾患とか関係なく、ご利用者様、それを支えるご家族様・キーパーソンの方、在宅療養に関わる全ての方に対して継続した精神的支援が必要です。常に訪問を通してご利用者さま・ご家族様の生活を励まし、ねぎらい、肯定していくことが、在宅で療養する際の不安の解消になり、身体的にも余裕を感じることが出来るようになり、全人的なケアに繋がっていきます。

47.医療事務の仕事と大切さがわかる!

訪問看護では、訪問の仕事以外にも事務仕事を結構やらないといけません。医療・介護の業務は、保険制度の確認やレセプトなどの綿密な作業が必要です。訪問看護は1対1ですが、決して看護師やサービスを提供するスタッフだけでは在宅療養は成し遂げることはできず、国・市区町村の保険体制があってこそのシステムなんだということに気付かされます。難しいところですが、そうした背景もきちんと考えて保険のおかげで働いたり病院にかかったりできているんだということを再確認させられます。

48.小さな仕事1つ1つの大切さが分かる!

病院では掃除の業者やシーツやタオルを洗ってくれる業者が入ったりする病院がほとんどだと思いますが、訪問看護の職場は病院と比べるとどうしても小規模になるため、事務所の掃除やカルテの整理など、全部自分たちでやる職場が多いと思います。はじめは細かいことに面倒くささを感じたこともあったのですが、今では気持ちや頭を整理するルーティーンになっている部分もあり、書類整理などのその他の細々した業務も、一つ一つが安全にミスなく仕事をするための大事な仕事なんだ、看護だけが大事ということではないんだと気付かされます。訪問看護をしていると、なんでもないようなことが気付きや学びになっていくから本当に不思議です。

49.ご利用者様が、自分を支えてくれる!

訪問看護はやりがいがあって楽しい仕事なのですが、時には思ったような看護が出来なかったり、苦しんでいるご利用者様を励ましきれず、言葉をかけられないような状況になる時もあります。でも、自分が浮かない表情をしていると「疲れているの?あなたのおかげで生きられてるんだから、あなたに倒れられちゃうと困っちゃうから、しっかり元気出して、よく食べてよく寝て頑張ってね」なんて言葉をかけて下さるご利用者さまも本当にたくさんいます。私たちがご利用者様を支えるという気持ちで働いていても、逆に支えられているような気持ちになるんですよね。本当に、看護をさせて頂けているということが、感謝でしかありません。

50.「自分の目指す看護」を追求できる!

ようやく最後になりました。

持論ですが、訪問看護は、「訪問」して「看護」をするだけの仕事じゃありません。

「看護師」が「訪問」を通して、ご利用者様との対話やケアから生じた「エネルギー」のようなものを生むことによって、そのエネルギーの力で在宅療養を支えるというのが訪問看護なのかなと考えたりしています。めちゃくちゃ抽象的でスミマセン。でも、訪問看護は、看護をするだけじゃやっぱり何か足りない。最近はそう考えることが多くなってきました。自分の目指す看護は今は「やさしい看護」と考えているのですが、訪問看護で生まれる気付きを通して、また少しずつ変わっていくんだと思います。

おわりに

長くなってスミマセン。書きたいことが書けて、とりあえず満足です笑

訪問看護の良いところは、まだまだ書き尽くせないほどにあるのですが…

ひとまずこれでおわりです。

ありがとうございました!

あ、あと私の給料はというと…

あ、そういえば、給料のことを書いてなかったですね…

ざっくり言える範囲で言いますと…手当全部含めれば、年収600万くらいです。

これが高いか安いかと言われれば、人により異なってくると思うのですが、看護師全体の給料の相場でいえば、高い部類になると思います。

当直の手当もありますが、一番は訪問数の歩合給が大きいかもしれません。

たくさん訪問することで、たくさん給料もらえるという職場もあるということですね。

その分、忙しいですけどね…汗

訪問看護ステーションの給料は結構ピンキリで、年収400~700万位で結構幅があります。きちんと職場を探していけば、落ち着いた環境でありながら、私の職場よりもさらに給料が高いというところも結構あると思うので、ぜひ良い職場を見つけてみて下さい!

一応、看護求人サイトを載せておきますね!笑

結局、プロに探してもらった方が良い職場は見つかりやすいです!

また、もし私と同じ職場に働きたいという方がおりましたら、Twitter(X)でもコメントでもいいのでご連絡下さい!こっそり教えます(入職いきなり基本給年収500万は保証されています。いかがでしょーか。関東の訪問看護とだけ、ここではお伝えします!)。

あと、ツイッター『栗鈴』をやっております!

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