こんにちは。栗鈴です。
今回の記事は、『ノロウイルスの感染予防と嘔吐後の処理方法!』になります。
よろしくお願いいたします。
はじめに
今年の夏は猛暑でしたが、ようやく少し肌寒くなり、秋らしくなってきましたね。異常気象が毎年続いておりますが、秋から冬は穏やかに過ぎてくれればと願うばかりです。
ところで皆様!秋から冬は、気温低下と乾燥の季節ですよ!
インフルエンザや新型コロナウイルス、風邪に引き続き気を付けながら、きちんと体を暖かくして、手洗い・うがいで感染予防をしていきましょう。
そして、もうひとつ気を付けなければならないのが、感染性胃腸炎。
ずばり、ノロウイルスです。
ノロウイルスも冬季に流行するため、適切に対応するための知識・情報を得て、感染拡大の予防に努めていきましょう!
ノロウイルスの感染対策
ノロウイルスの特徴
- 主に経口感染によって起こり、下痢や吐き気、嘔吐、時に腹痛,発熱などの症状を起こします。
- 秋~冬にかけて流行し、10~100個程度の少ないウイルスの量でも感染します。
- 潜伏期間は24~48時間。
- 有効な治療薬はありません。
- 風邪と同じように、対症療法が主な治療になります。
- アルコール消毒は効果がありません。
ノロウイルスの感染経路
- 主に、食中毒型と、二次感染型に分類されます。
食中毒型
- ノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝を食べる。
- ノロウイルスに感染している調理者を介して、汚染された水や食物の飲食をすることで起こります。
二次感染型
- 便や嘔吐物などから、直接または間接的に感染したり、手や、床などの環境表面、物品を介して感染することで起こります。
- 感染対策が不十分だと、便や嘔吐物を処理した人や近くにいた人が感染してしまい、家庭内で感染が広がる恐れがあります。
- 特に、子どもと高齢者は免疫力が低いので、感染のリスクは高まります。
ノロウイルスの対応
- ノロウイルスに有効な治療法はありません。
- したがって、感染予防および二次感染予防が重要です。
ノロウイルスの感染予防
1.手洗い・うがい
- 最も基本的なことは、手洗い、うがいです。
- 特に、トイレの後、調理の前、食事の前は必ず手洗いをしましょう。
- 手洗いは石けんを使用し、しっかりと流水で洗い流します。
- できればタオルの共用はせずに、ペーパータオルなどの使用をしましょう。
2.食品の十分な加熱
- ノロウイルスは、85℃~90℃で90秒間以上の加熱により感染力を失うとされています。
- ノロウイルスが含まれている可能性のある食品は、中心部までよく加熱します。
3.消毒
- 調理器具の消毒が大切です。
- まな板、包丁、食器、ふきん、タオル等は熱湯による消毒が有効です。
- ノロウイルスは、石けんやアルコールでは消毒効果が不十分なので、次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス、ミルトン、ハイターなど。また、手の消毒には適さないので注意!)を用います。
- 感染の拡大を防ぐため、汚染した衣服や器具,部屋の中も消毒する必要があります。
ノロウイルスの二次感染予防
- 家庭内で嘔吐や下痢が発生したら、直ちに処理が必要です。
嘔吐物の処理
- 嘔吐を確認後、直ちに清掃しましょう。範囲は半径2m内を清掃します。
- 清掃中は、他の人が清掃の範囲に近づかないようにしましょう。
- 処理する人は、自分が感染しないように、清掃する前に個人防護をすることが必要です。
- 使い捨ての手袋(手からの感染を予防)
- マスク(ノロウイルスは舞い上がるので、口・鼻からの感染を予防)
- 使い捨てのガウン(衣服の感染を予防。ダイソーなどの100円均一などでも売っていますが、なければゴミ袋に穴を開けてかぶったり、使い捨てのエプロンでもいいです)
- レジ袋2つ(床からの感染予防のため、レジ袋を履きます。靴下のように足を包んで取っ手を結べばOKです)
- 大きいゴミ袋(嘔吐物や、使用したタオル、ペーパータオル、手袋、レジ袋などを入れます)
事前に準備しておくと楽ですね!
消毒液の作り方
- ノロウイルスは、石けんやアルコールでは消毒効果が不十分なので、次亜塩素酸ナトリウムを用います。
スーパーやドラッグストアに、
- ピューラックス(次亜塩素酸6%)
- ミルトン(次亜塩素酸1.1%)
- ハイター(次亜塩素酸6%)
などの商品名で売っています。
これを、0.1%に薄めます。
バケツや洗面器に入れて、清掃を行います。
- ピューラックス、ハイター(次亜塩素酸6%)なら、
水3Lに対して消毒液50ml
水600mlに対して消毒液10ml
になります。
- ミルトンなら、
水3Lに対して消毒液300ml
水600mlに対して消毒液60ml
になります。
また、0.1%に希釈済みの商品(ウイルバス1000、ハクゾウ ジアパック等)も売っていますが、なかなかお店にはないかもしれません。
Amazonなどの通販ならば、確実に手に入れることができます!
ウイルバス1000
ハクゾウ ジアパック
嘔吐物処理の手順
1、まずは嘔吐物を拭き取る
- まず、嘔吐物をタオルやペーパータオルで外側から中心に向かって拭き取ります。感染の範囲を広げないように気を付けます。
- 拭いた嘔吐物やタオル、ペーパータオル、手袋、レジ袋は、ゴミ袋に入れます。
- 拭き終わったら、使い捨て手袋を交換し、ゴミ袋の口を密閉します。
2.嘔吐物を除去したら、床を消毒する
- 嘔吐物を拭き取った所に、0.1%の次亜塩素酸の消毒液を染み込ませたタオルを広げ、外側から中心に向かって拭きます。
- また、ペーパータオルなどの紙では、消毒液の効果が低下するため、できれば使用せずにタオルなどの布を使用しましょう!
- 消毒液や嘔吐物の臭いで気分を悪くすることがあります。処理中、処理後は窓を開けたり、換気扇を回して換気をしましょう。
トイレでの嘔吐や下痢した時の消毒
次亜塩素酸0.1%の消毒液で、
- ドアノブ
- 手すり
- ぺーパーホルダー
- 便座
- スイッチ類
- 便座のフタ
- 水洗レバー
をきちんと拭きましょう。
- また、できれば毎回のトイレの後に消毒をすることが望ましいです。
- できるなら、家族全員が消毒できるように、消毒のやり方を説明しておきましょう。(特に子どもと高齢者は感染しやすいです。)
嘔吐物を処理後も油断せず!
手洗いする!
- 手袋、マスク、ガウン、レジ袋などの個人防護を外した後は、すぐに石鹸で手洗いします。
- 指先、指の間、親指、手首を忘れずに!
- 15秒以上石鹸で洗い、15秒以上流水で洗い流しましょう。
汚れた布類はどうする?
- 消毒に使ったタオルや汚れたシーツやカバー等の布類は、0.02%の次亜塩素酸の消毒液に60分、バケツなどに入れて浸し消毒します。
- ピューラックス、ハイター(次亜塩素酸6%)なら、
水3Lに対して消毒液10ml
水600mlに対して消毒液2ml
になります。
- ミルトンなら、
水3Lに対して消毒液60ml
水600mlに対して消毒液12ml
になります。
- こちらの濃度も、希釈済みの商品があるので、希釈済み商品を検討してもよいかと思います。
ウイルバス200
消毒の後は、他のものと分けて最後に洗濯をして処理完了です!
お疲れさまでした。
嘔吐物が入ったゴミ袋の廃棄方法は?
- 自治体の8割は、感染性の廃棄物でも一般ごみとして廃棄可能です。
- ですが、市町村のホームページなどで確認して廃棄することをおすすめします。
- 東京23区では、一般ごみで廃棄可能です。
おわり!
おわりに
ノロウイルスは正しく対応することで、感染の拡大を予防できます!
自分と家族を感染から守りましょう!
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